2005年の映画ですが日本での上映は2008年。本編では先の話として2003年という年数に触れていることからもっと前に撮られたかもしれません。これは特典映像として監督が語っていたのですが、スタッフが警察に逮捕されたりテープを没収されたり苦難がありながら4年間という年月をかけて作られたドキュメンタリー映画です。急成長を遂げる中国の経済発展を支える陰の部分を、深くえぐっています。ジーンズ工場に勤めるのは、ほとんどが田舎から出稼ぎにきた女子工員。わずか7円の時給で深夜2時や3時までの勤務は当たり前。わずかな給料からお湯代や食事代を引かれ、その給料さえ払われるのは経営者の気分次第。1分単位の遅刻や作業の遅れですぐ発生する罰金。そんな過酷な労働条件でも辞めれないのは田舎の家族に仕送りする義務感だけ。法律を守らず14歳の女子でも雇い、工員を泥棒呼ばわりして給料もごまかす経営者はベンツが愛車の元警察署長。見てすぐに気づくのですが、本作が追う女子工員の主役で浅田舞似のジャスミンちゃんの説明が全部セリフ調。おかしいなと思ったら、最後のテロップで全て納得できました。本編は特典映像での監督のトークが一対をなしますので、全て見てほしいと思います。ここで取り上げられた会社などまだ条件は良い方だと教えられると、わたしたちはいったい何をすれば良いのか深く考えさせられます。こんな労働条件で形作られた中国経済に日本の製造業など100%かなわないと断言できます。可哀想というのもありましたが、少ない自由な時間と給料のなかでも楽しみを見つけ出そうとする女の子たちがいじらしくなります。