奇才・大島永遠氏の代表作である「女子高生−Girl's High−」の続編として、約四年振りに第二部という形でリニューアルされた。
カバー表紙の田中花子をメインに据え、山田亜希子、渡辺真理子を加えた三人主人公制としてスタート、作者・大島氏の最大の特長である緻密な取材・情報収集、そして大島氏自身が経験された事象を踏まえた上での第二次性徴期の流行・風俗や思考系統を、ユーモラスやギャグ要素を不断に盛り込み、前作に拍車を掛け、生態に比重を置いた俗に言う「下ネタ」に深く切り込んだ極めて異色の作品となっている。
全体の舞台設定としては、Girl's Highの数年後という時系列上、件のメイン主人公の弟や、教師、そして終盤に登場したバスガイドなどが職を変えて准レギュラー化するなど、確実にGirl's Highとの接点を確かめることが出来る。が、人物相関において直接的な繋がりはないので、Girl's Highを識らなくても純粋に楽しむことは可能だ。
前作との相違は、「女子高生」と「女子高」の実態をストレートに生々しく描いてきたGirl's Highとは一線を画して、女子高校生の視点から捉えた第二次性徴期の好奇・探求心を基軸として描いているため、ギャグの要素がありながら勢いを挫くような多少煩雑な部分も散見される。
だが、緻密な取材によって説得力のあるコンセプトをもって作品創りを成す大島氏の技量の前には補ってあまりある魅力のある作品であることは間違いが無い。際物のような心象を受けがちだが、ロジックがしっかりしているので、時代を感じさせない作りとなっている。
女子高校生の“実態”をコンセプトにした「Girl's High」の続編として読むと言うよりも、当該「Girls Live」は文字通り、女子高校生の“生態”をコンセプトにしたものとしてそれぞれに視点を置いて読み進めることをお奨めする。