古くは「南総里見八犬伝」から最近の北方謙三「水滸伝」まで、
中国四大奇書のひとつである「水滸伝」を元にした物語を、
歴史物好きなら何かしら目にしたことがあるかと思います。
他にもねぶたのモチーフになったり浮世絵のネタになったりと
そういうものに興味を持つと、一応元の話も知りたくなるのが人情。
だけど「水滸伝」を1冊でサクっと把握できるような、
手に取りやすい本って見当たらないんですよね。三国志ほどメジャーじゃないし。
そんな私のようなにわかファンに、これは丁度いい本だと思います。
1章は、物語のあらすじ
2章は、108人の好漢+重要人物の紹介(全員にイラストつき!)
3章は、「水滸伝」の成立過程や背景
全編通して女性2人のガールズトーク、つまり会話形式で読みやすいうえに、
入門書としてはかなり詳細なところまで踏み込んでおり、読みごたえのあるお得な一冊になっています。
特に楽しかったのは人物紹介の第2章。
登場人物を「イケメン」やら「中間管理職」やら「空気」(かわいそうだけど笑っちゃう…)に
容赦なく分類して、「あなたの好みのタイプは誰?」とチャート診断までついています。
1章のあらすじで紹介しきれなかった各個人のエピソードも、ここで補完しています。
「女子読み」とタイトルにありますが男子もどうぞ。
男性なら、自分がどの登場人物に近いか考えた上で、
「自分って(女性からは)こんなふうに見られてるのかも…」と背筋を寒くするのもよいかと。