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女中譚
 
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女中譚 [単行本]

中島 京子
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商品の説明

内容紹介

昭和初期の林芙美子、吉屋信子、永井荷風による女中小説があの『FUTON』の気鋭作家によって現代に甦る。失業男とカフェメイドの悪だくみ、麹町の洋館で独逸帰りのお嬢様につかえる女中、麻布の変人文士先生をお世話しながら舞踏練習所に通った踊り子……。レトロでリアルな時代風俗を背景に、うらぶれた老婆が女中奉公のウラオモテを懐かしく物語る連作小説集。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和初期を舞台にした、仰天“女中小説”連作。

登録情報

  • 単行本: 169ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/8/7)
  • ISBN-10: 402250627X
  • ISBN-13: 978-4022506276
  • 発売日: 2009/8/7
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 392,752位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 私は、まだ「小さいおうち」を読んでいないが、レヴューなどを読むと、この本の内容とかぶるところが多いように見受けられた。
 昭和初期という時代を女中、あるときは女給として生き抜いた「すみ」は、こずるくて抜け目なく、でも、根本は愚かで最初のうちは好きになれなかった。もっと、他の生き方があるでしょう。どうして、こんなひもみたいな男に関わるのさ。宇野千代の「おはん」を彷彿とさせた。
 でも、浅草のダンサーになりたくて舞踏教室に通ったり、いわゆる上流家庭に奉公する中でプロとしてノウハウを学んだり、いつも前向きなんだ。無学なのに(無学だから)たくましい。終章の文士の言葉、「君は強者だね」これがすべてを語っている。生きる力ってやつだな。
 昭和の荒波を一人で生き抜いてきた「すみ」は、秋葉原連続殺傷事件の喧騒の中で息を引き取る。けばけばしい平成の東京も、セピア色の昭和の東京も、そこにうごめく人の営みは同じ。若い女の子たちは自分の若さを承知でとことん利用する。それに群がる男たちも全く変わらない。
 昭和初期の世相・・・非合法活動、2、26事件、カフェーの女給、浅草レヴュー、満州、ナチスドイツの台頭・・・そんなものをうまく取り入れながら、最後は平成の東京に持ってくる作者の手腕。計算づくってかんじもするけど、巧いです。
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