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43 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
中谷彰宏+動物行動学,
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レビュー対象商品: 女は男のどこを見ているか (ちくま新書) (新書)
「人の幸福を願い、人の不幸を悲しむことのできる男性は100%まちがいなく『いい男』です。(略)人の幸せを願うことのできる人は精神的にきわめて強い人です。いえ、強い人しか 人の幸せを願うことはできません。」(pp80-81) 全編に渡って、上記のようなフレーズがちりばめられております。要するに、 中谷彰宏の恋愛本テイストに動物行動学的「科学」風味の味付けがされているものと 思っていただければよいでしょう。この本が一部で強く批判されているのは、 学者の書いた「科学的」な本として読もうとするからです。たしかにそういった観点からみれば、 いわゆる「トンデモ本」と認定されても仕方がない部分があるのは事実です (「女性は○○である」というような多分に主観的な断定口調など)。しかし、 著者が語る女性の感情や男性の行動論などに「なるほどそうだよな」と思わせる部分 があるのも事実ですし、それを元にした著者の「○○なのです」という断定的結論(フレーズ)も 気持ちがいいのも事実。要は、全てを真に受けるのではなく、所々納得できると思った箇所を 抜書きしたりチェックを入れたりして、参考にすればいいのです(当たり前の本の読み方ですが)。 少なくとも、全否定するほど「つまらない」本ではないですよ。
109 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
すごい違和感の残る本,
By カスタマー
レビュー対象商品: 女は男のどこを見ているか (ちくま新書) (新書)
一気におもしろく読めたが、読んでいる途中からところどころ違和感を感じはじめ、読み終わってから確認するとやはりへんな記述が目に付いた。いくつも興味深いなるほどと思わせるような指摘はあるのだが、それ以上に抵抗を強く感じたので、そういう点をいくつか挙げてみたいと思う。まず、「宇宙の法則」や「聖なる~」という言葉が繰り返し出てくるが、内容はともかくこういう表現についていけない。 143~147頁には著者が交通事故にあって相手方から不当な扱いを受けた話が載っているが、読んでいてたいへん見苦しく思った。評者としては、著者は安易な示談に乗ってしまった自分を責め反省すべきであり、相手方に対して仮名とはいえ本の中で悪口としかとらえられないようなことを書くのは、人格にはほど遠いように感じる。 「精神的指導者は、すぐれていればいるほど、理知的な顔はしていない」と述べられても、読者としてはどうしようもないし、精神的指導者にまでなろうと思っている読者はあまりいないのではないか。 著者が一時勤めていた企業での話も、失礼ながら著者の話を聞いただけでは、そこで著者が張り切って立ち上げたプロジェクトが本当に良いものだったのかどうか、読者には判断できない。そのような体験を押しつけられても困る。 全体としておそらく著者の体験や個人的な知見に基づいた記述が大部分で、それ自体はハウツー本としてならとくに問題はないと思うが、純粋に学問的な著作も多く含まれる新書シリーズの中で、大学教員が書いた本としては疑問が残り、評価しがたい。仮に学問的な基準からみてみるなら、これだけの量の記述を、ほとんど資料も統計も体系的な聞き取りもなしに書ききるというのは、何かがおかしいと思う。
34 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
エッセイストとしては小谷野敦よりおもしろいかも,
By
レビュー対象商品: 女は男のどこを見ているか (ちくま新書) (新書)
今回は評価に相当悩んだ。エッセイと考えると☆5つ。久々に腹を抱えて笑わせてもらった。 だが単なる新書として読むなら、相当ヤバイ。0にしたいができないから1つ。総合的に☆は3つ。 裏表紙のアンニュイな著者の表情とともに載る略歴によると、生物科学研究科を修了した理学博士だから、 男女の性差についての科学的な新書なのかと予想していたが、肩書はこの本とほとんど関係ない。 著者によると「いい女」は「いい男」を見分けることができるらしい。そのいい男とはつまり、 「愛と智慧と勇気を持った男」なのだそうだ。 「はっ?」と思ってしまうが、この本はその愛と智慧と勇気を持った男になるための本なのである。 しかしだ。読めども読めども、彼のいう愛と智慧と勇気なるものがいったい何なのか全然つかめない。 数値による説明もあるが、科学的根拠は一切ない。あんた理学博士だろ。 続々登場する彼オリジナルの概念もすごい。例えば「英雄体験」。 「いい男」と同様わけわからんのだが、要は男が「いい男」になるために必要なデカイ経験のことだ。 そんな著者自身の英雄体験が「ユーザー車検に挑戦」したことなのだからズッコける。 この本はある意味オカルトである。 詐欺は脇の甘い金持ちがひっかかるのではなく、にっちもさっちもいかなくなった困窮者がひっかかるものである。 同様に、俺のように女の子と付き合ったことがない「困窮者」は 内容がどんなにでたらめでも、愛とか恋とか幸福とかの文字の羅列を読み続けると、さすがに洗脳されそうになる。 おまけに著者独特のやわらかい「です・ます」調の文章は まるではるか高みから仏様に説法を説いてもらっているかのような錯覚に陥る。 おぉ、岩月教祖の背中に後光が見えてくるぅ…。 愛だの恋だの散々説いておいて あとがきで「クルマの窓から吸い殻を捨てる人」を「引きずり出して殴りたくなる」という著者の性格も憎めない。 この男、かなり面白い逸材である。
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