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まず、「宇宙の法則」や「聖なる~」という言葉が繰り返し出てくるが、内容はともかくこういう表現についていけない。
143~147頁には著者が交通事故にあって相手方から不当な扱いを受けた話が載っているが、読んでいてたいへん見苦しく思った。評者としては、著者は安易な示談に乗ってしまった自分を責め反省すべきであり、相手方に対して仮名とはいえ本の中で悪口としかとらえられないようなことを書くのは、人格にはほど遠いように感じる。
「精神的指導者は、すぐれていればいるほど、理知的な顔はしていない」と述べられても、読者としてはどうしようもないし、精神的指導者にまでなろうと思っている読者はあまりいないのではないか。
著者が一時勤めていた企業での話も、失礼ながら著者の話を聞いただけでは、そこで著者が張り切って立ち上げたプロジェクトが本当に良いものだったのかどうか、読者には判断できない。そのような体験を押しつけられても困る。
本書のとくに後半部には、著者の強烈なマイナスのエネルギーを感じた。
全体としておそらく著者の体験や個人的な知見に基づいた記述が大部分で、それ自体はハウツー本としてならとくに問題はないと思うが、純粋に学問的な著作も多く含まれる新書シリーズの中で、大学教員が書いた本としては疑問が残り、評価しがたい。仮に学問的な基準からみてみるなら、これだけの量の記述を、ほとんど資料も統計も体系的な聞き取りもなしに書ききるというのは、何かがおかしいと思う。
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