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女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム (青弓社ライブラリー)
 
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女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム (青弓社ライブラリー) [単行本]

守 如子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

女性もポルノグラフィを楽しんでいる―。男性特有のものと特殊視されやすい「ポルノを読む」経験をそのくびきから解き放ち、「女性たちがどのようなポルノを読んでいるのか」「どう楽しんでいるのか」「女性向けポルノはなぜマンガなのか」などを「ハードなBL」「レディコミ」雑誌を大量に読み込み、読者投稿を分析することで明らかにする。そのうえで、フェミニズムのポルノ批判が女性の性欲=性的能動性を取りこぼしている点を指摘して、快楽的な性に対する女性の能動性を肯定し、ポルノを消費する主体としての可能性を丁寧に論じる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

守 如子
1972年生まれ、北海道大学文学部卒業、お茶の水女子大学大学院修了(博士:社会科学)。現在は関西大学社会学部専任講師。専攻はジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 青弓社 (2010/02)
  • ISBN-10: 4787233106
  • ISBN-13: 978-4787233103
  • 発売日: 2010/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
ポルノは女性をモノ化し男性による女性支配や固定的な性別イメージを強化するのでよろしくない、といった紋切り型的なもの言いをするフェミニズム論者は少なくない。だが、そうした単純な考え方では、レディコミやBLなどのポルノを楽しむ女性、という著者も含む女たちの存在が認められないことになり、これは女性の力の拡張をめざすフェミニズムにとっても好ましいことではなかろう、と著者は批判的に述べる。そして、では女性向けポルノはいかなる表現であり、それはどのように享受されているのか、これを男性ポルノとの比較などを通して、実証的に明らかにしようと試みる。
女性ポルノでは登場人物のモノローグが多くこの「内面」の記述が読者に共感をもたせるとか、男性ポルノとは違い「受け」の描写のみに終始せず「攻め」の快楽も明示化されており感情移入の構造がより複雑、といった指摘の数々になるほどなと思いつつ、特に刺激的であったのが、女性ポルノの読者にもある種のレイプ願望、ムリヤリ暴力的にやられてしまうことへの憧れが存在している、という見解であった。むろん、その行為を「愛ゆえに」などと意味づけ暴力性を無化する物語上の仕掛けがあり、それゆえ読者は「レイプ」でも安心して楽しめる、といった留保をつけるなど著者はきわめて慎重な議論を展開しているが、しかしこうした見識が導きだせるだけでも、フェミニズムによる既存のポルノ批判はどこか的を外していることが示唆される。
本書は著者の博士論文がベースだが、テーマがテーマだけに、調査研究や発表などの学術的な実践から、日常的な自己提示まで、何かと苦労が多かったのではないかと推測される。だが著者は、自身の研究者としての成長と同時代的に発展してきた女性ポルノの意味を、執念深く読み解いていき、そこから自己を含む女性の性的な自由をより開いていくための思考をつむぎだした。その成果が、本書のようなとても面白い作品に仕上がったことを喜ばしく思う。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 佐々木ど〜よ? VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazon Vine™ レビュー (詳しくはこちら)
本書はよくある上から目線のポルノ批判一辺倒の本ではない。
作者の冷静にして愚直なまでの実証主義は
フェミニスト側からの過去のポルノ批判をも総括・検証しつつ、
大量のエロ劇画、美少女コミック、レディースコミック、ボーイズラブ雑誌を読み込んで
そこに掲載された漫画のストーリー、コマ割り、セリフを分析してそれぞれの視点の違いを徹底検証する。
この手のポルノコミックの描き手は女性・男性が複雑に入り混じっているのだが、
そうした制作者側には一切触れず、分析はあくまでも作品に表れた表層的な部分のみに徹しているので
非常にわかりやすく清清しいと感じた。
また編集部に協力を依頼し、雑誌に寄せられた女性からの生の感想を取り上げて
一般女性読者がポルノとどう接しているのかを検証しているのも興味深い。
通して読むと『淑女』『娼婦』に二極化して分類されがちな女性の存在や、
積極的に『ポルノグラフィーを楽しんでいる』と認めづらい社会的立場の難しさがよくわかる。
そして本書で挙げられている『ポルノリテラシー』という概念には今さらながらハッと気づかされた。
規制規制という以前に、これからはこういう言葉をもっと定着させていくべきではないのか?
結論部分が弱いのでそれほど革新的な視点を打ち出しているとまでは言えないと思うが、
『真の男女平等とは何なのか?』というのを考えさせる一助になると思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By しんじ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazon Vine™ レビュー (詳しくはこちら)
この本については、他に同様の事を偏った意図や主張や考えで書かれていない本が極めて少ないため、非常に有用な本だと感じました。

基本的に男も女も享受してもいいはずの性的な快感について、社会生活の中で多くの女性は、そのことを否定的・悪い物として考えていらっしゃる方が多いかもしれません。
誤解を恐れずに書くならば、体についている部位について、付いていてはいけない不要な部位はありません。
また、性的な興奮を得るために特定の部位を触れたりすることについても過剰でなければ顔や手足を触ることと何ら変わらないことであると思います。
もちろん男女では、体の部分的な相違がありますから、全く同じとは言い切りませんが。
また、そういう性的なことを「恥・不潔・良くないこと・悪である」などと自分から遠ざけたくなる女性の方が多くいらっしゃることも事実かもしれませんが、人間の生活の中で家にいる個人としての自分が愉しむ為にポルノを利用することには、何ら問題がないということを考えていただくには、この本はとてもいい本だと思います。
「なぜ、ポルノがいけないのか?」・「なぜ、性的なものがいけないのか?」・「性的な快楽を得ることがいけないことか?」そういうことも考えて読むといいと思います。

しかしながら、この本は、過去の事例やサンプルを検証し、論文として書かれてている文章のために個人的には読みづらかったです。
また、このように深く詳細に分析して以前からのポルノ排除の考えや風潮に対応しなければ、世の中の多くの「ポルノ=悪」と考える女性たちを啓蒙できないのかと思うと少々残念に感じてしまう現実を感じました。

もっと簡単にそういうことを多くの方が理解できるといいのに。
そう、この本もそういう意味の啓蒙も含めもっと簡単な表現で書かれているといいかもしれませんね。
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