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女であること (新潮文庫)
 
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女であること (新潮文庫) [文庫]

川端 康成
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登録情報

  • 文庫: 583ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1961/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101001162
  • ISBN-13: 978-4101001166
  • 発売日: 1961/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 161,453位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
タイトルから、川端康成のどんな女性観が垣間見れるのかとドキドキしたが、初っ端からやられました。

P32『春のはじめの女の朝寝は、とろけるように甘くて、幸福が来そうに思える。』つづいて『まだ夫は、妻の肌から冬が去ったことを、知らないで過ごしている。』

どうしてこのように女性を描けるのか毎度毎度感嘆させられてしまう。これだけでこの女性観に引きずり込まれてしまう。そして本作では、3人の女性を中心として、「女であること」をみごとな筆致で表現し、展開してゆく。

P563『東京駅のホテルから、さかえをうちへつれて帰った夜の、あやしいよろこび、さかえにせっぷんされた夜の、あやしいおののき、女が女に愛されてか、愛してか、さかえの若さの波に、市子はゆらめいた』

「女」という存在は幻惑的な美を外に現す過程で、かくも悩み苦しみ、女が女を互いに意識しあうため、女の体すべてで自らの現状を取り囲む世界を敏感に感じているのだと気づかされる。それは、男ではなく、女が女を狂おしく胸詰まるほど愛おしくしてしまうからだろう。だからこそ、男は自らと違う性からしか醸し出されない「女であること」の美に魅惑されていってしまうのだ。

580ページ近いボリュームであるが、男女共にお勧めしたい。本書でも、川端康成の美しい文体はそのまま女性の美しさにつながっていることを実感できるはずだ。そして、ぜひこの日本語をじっくり味わって欲しい。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
川端康成の作品は女性を描いたものは多いですが、この作品は女性視点で、女性であることの不安や羨望、嫉妬などの感情を本当に巧みに描かれていて、非常に共感できる作品でした。他の作品よりも読みやすく、川端作品の中で個人的にもっとも好きです。女性にはおすすめです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
宇多田ヒカルさんがどこかで推奨していたので読みました。
この本を読む前にドストエフスキーの「悪霊」「罪と罰」
「カラマーゾフの兄弟」を読んで、ポリフォニックな構造に
圧倒されていたのですが、川端さんの「女であること」の
中にもポリフォニックな構造が隠されており小説の面白さを
堪能できました。

ドストエフスキーの堅牢な小説構造とはちょっと違い、登場
する女性の個性がちょっとした出来事でまったく違った色に
変わっていく構造は、薄紙をめくると隠されていた色が表出
してくるような面白さがありました。

最近、サンデー毎日に川端さんの自殺について麻薬に絡んで
の指摘がありましたが、本書でも覚醒剤をペロッと舐める
シーンがあり、印象的でした。

詩的な文章も冴えており、個人的にはドストエフスキーより
も好きな作家です。日本人で良かった!
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