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女ざかり (文春文庫)
 
 

女ざかり (文春文庫) [文庫]

丸谷 才一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大新聞の女性記者論説委員・南弓子に政府・与党から圧力がかかった。友人身内を動員しよく窮地を脱しえるか?ベストセラーの文庫化

内容(「BOOK」データベースより)

美しい女主人公・南弓子は、大新聞の論説委員。書いたコラムがもとで政府から圧力がかかり、論説委員を追われそうになる。弓子は、恋人の大学教授、友人、家族を総動員して反撃に出るが、はたして功を奏するか。大新聞と政府と女性論説委員の攻防をつぶさに描き、騒然たる話題を呼んだベストセラー。

登録情報

  • 文庫: 443ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1996/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4167138123
  • ISBN-13: 978-4167138127
  • 発売日: 1996/04
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 小説の衣をまといながら、日本社会の本質を見つめる, 2003/3/6
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レビュー対象商品: 女ざかり (文春文庫) (文庫)
六大新聞社の一つ、東京・大阪圏で勢力を誇る新日報社。社内の派閥争いのはざまで、家庭部のデスクだった南弓子が論説委員となるところから話は始まる。弓子は離婚歴があり、大学院生の娘が一人。新潟の大学に勤め、週に一回東京に教鞭を取りに来た際に会える哲学者の恋人がいる。弓子が書いた、単身赴任にまつわる話題を社説が問題視されたため、弓子は論説委員の地位が危うくなる。友人・家族を総動員して調べていくうちに、政府与党と献金している宗教団体、また新日報社に対する新社屋用地払い下げ問題などがあきらかになるが・・・。

表向きは弓子と会社の間の駆け引きが主になっているわけですが、その裏にあるのは、丸谷氏の日本文化に対する鋭い分析です。話が進むにしたがって、贈り物を互酬することで契約関係を作り出す日本文化の根深さと、西洋的民主主義との背反性が浮き彫りになって行きます。小説の衣をまといながら、日本社会の本質を見つめているわけです。

弓子やその恋人の哲学者などの「善玉」が、贈物を根幹におく日本の政治と社会のあり方を批判しているようで、実は彼ら「善玉」も根本のメンタリティは批判されている側と同じ、つまり贈り物によって契約を結んでいる、という円環構造が秀逸です。日本の歴史は、底流でこうした円環が次から次へと鎖のようにつながっているのではないか、そんなことを考えさせられました。

最後に、構成の緻密さと勢いのある展開が素晴らしいです。一級の知的チャレンジです。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 うすあじ, 2010/11/4
レビュー対象商品: 女ざかり (文春文庫) (文庫)
 まあまあ面白い。だけど、ものすごく面白いとまではいかない。
 薄味の思想を、軽くさらっていったという感じ。それぞれのポイントも、全体的な構造も、のめりこむほどには面白くない。
 筒井康隆氏の感想に、同感するほどの印象は持たなかった。
 整っていて上手いことは確かだと思うが、どかんと衝撃を受けることはなかった。
 着眼点はいいと思うのだが。
 星四つで妥当だと思う。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 うっ上手い, 2001/12/2
レビュー対象商品: 女ざかり (文春文庫) (文庫)
完全に計算されつくした小説。書き始めたときには作者の中でもう全部出来上がっていたのではないかと思わせる。芥川の文学をやりたかったら数学を勉強しろという言葉はこのことだったかと納得してしまう。「うっ上手い」と唸ってしまう傑作。
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