奥の細道は奥=奥州の略で、東北地方の旅について松尾芭蕉が記した本です。奥の細道については中学の社会の時間で「奥の細道を書いたのは松尾芭蕉」ぐらいしかわからなかったのですが・・・この本を見て松尾芭蕉の生い立ちや俳句について多くを学びました。特に奥の細道といっても松尾芭蕉と共に旅した5歳年下の弟子・曽良と一緒に旅をして、その曽良の日記が非常に詳細に書かれていたので、後世にこの旅のあらましがわかったというところがびっくりしました。芭蕉は日記とか金銭とかはどうでも良く、良い俳句さえできれば良い景色を見れればという感じの人なんだ!と感じました。この本の後の旅で曽良は病気で旅を止めるのですが、芭蕉の一人旅になった途端にいつどこそこの町に行って、いつ帰ってきてなどの記述が急激になくなったようです。また俳人の収入源や俳句の歴史・松尾芭蕉が旅した土地の歴史について矢口高雄さんは詳細に書いてくださっていて非常に理解しやすくおもしろかったです。途中で「Aという説とBという説があるが、私はB説をとりたいと思う。」というような感じで書かれているところがあって、本当にこういう書き込みはありがたかったです。とにかく全力で自発的に頑張っている人の作品は違うなぁ〜!と感じました。実際、4ヶ月間もこれだけに専念して、31冊の文献を読み漁ったり、現場に行ったりしたみたいですね。非常に良い作品でした。