妻の静江を筆頭に、夫のテリー(照夫)、長男チャーチル(茶散)、長女ケート(毛糸)とネーミングも素敵な日本人一家の、ニューヨーク駐在で起こる日常の英会話にまつわるドタバタが描かれている本書、静江たちが勝手な解釈や勘違いから、現地人とのとんでもないトラブルを巻き起こす内容は、読んでいて面白いだけでなく、タメにもなる内容でした。日米の風習の違い、近隣近所との付き合い、結婚、学校、ビジネスなど話題も豊富な上、短いキーワードを中心にしてそれぞれの話が進むので、ちょっとした雑学からユーモアまでと、堅苦しくなく実際に使ってみたくなること請け合いです。例えば、ホッチキスちょうだいが、ネイティブにはホット・キス(Hot Kiss)に聞こえたり、出来ちゃった婚をショットガン・ウエディングと呼ぶ理由や、After you(お先にどうぞ)が、I'm after you(君が好きなんだ)だと大きく意味が変わってしまたり、ピックニックを予定して、it's no picnic.と言われキャンセルになったと早とちりして、本当の意味「楽じゃない」を知るなど、ちょっとしたことが、大きな違いを持つ言葉の難しさを愉快に学べたのも良かったと思います。O・J・シンプソン事件のことが出てきたりするのも、少し懐かしく思いました。