美術作家・奈良美智さんが自分の作品や、創作する時の思い等を赤裸々に語っている一冊。
岡本太郎さんの言葉が詩的で躍動感溢れる、彼の芸術そのものとして現在も輝き続けているように。
奈良さんの話す言葉も、彼の作品のモチーフである子どもたちのように、
多分に沈黙や孤独を含み、そこから産まれた、生きている実感に満ち満ちて居る。
切実な思いでもって現実の向こう側、真実を見つめてる奈良さんの視線。大学院に通う傍ら、
予備校で高校生に教えながら感じる。『創作するうえにおいて自分がいつも言っていることを
自分自身がどれだけ実践しているんだって。あんまりやってない。』
そしてドイツに留学。人目を気にすることなく、自分のやりたいことを正直に深めること、
に没頭して行く。そして。『これをわからないのは馬鹿だとかじゃなくて、
わかってくれる人がどこかにいるはずだって。なにも考えなくてもとにかく手が動くようになった』と
言い切れる所まで解放されていく。なんて真っ直ぐで潔い人なんだろう、と感じた。最後に載っていた
『メルヘンではない!!夢でもない!!現実でないかもしれない しかし真実でなければいけない!!』って
言葉に、震えると同時に、 とても大切なことを教わった気がします。磨いて行かねば!!