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奇蹟のようなこと (幻冬舎文庫)
 
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奇蹟のようなこと (幻冬舎文庫) [文庫]

藤沢 周
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

雪深い田舎町の高校生・ゲン。競い合うように虚勢を張っていた彼が知る、父の死、そして一人の女。少年が世界の痛みと柔らかさを獲得してゆく様を描いた、芥川賞作家の自伝的長編小説。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

学ラン着てボンタンはいて、新潟の田圃の畦道をクラシックギターを抱えて歩くゲン。財布には使うあてのないコンドームを忍ばせ、「俺は女を知っている」とうそぶき、時には高校の屋上のへりで逆立ちしては、仲間を仰天させる。やがて、ゲンは最愛の父の死を迎えるが、しかし、まだ童貞であった。笑いと深い感動にみちた17歳の物語。

登録情報

  • 文庫: 230ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/12)
  • ISBN-10: 4344413989
  • ISBN-13: 978-4344413986
  • 発売日: 2009/12
  • 商品の寸法: 15.4 x 10 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 425,205位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 物語は新潟を舞台に17歳の高校生ゲンが、父の死を経験し、激しい欲望にもがき続ける姿を描いた連作小説。ゲンが抱える悩みや葛藤、卒業直前の父の死、そして童貞喪失……が描かれるのですが、青春小説ではあるものの、主人公の心の重さや日常の物語が、つい自分の高校生時代はどうだっただろうかと思い起こさせてくれました。前半は淡々とした流れでしたが、後半訪れる父の死からラストまで、高校生として揺れ動く主人公の心が伝わってきましたし、物語が頭の中で映像として浮かぶような感じで、懐かしさも感じさせる作品です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「青春の鬱屈」が、とても丁寧に、飾り無く的確に表現されていると思う。

主人公は、暗くも無く明るくも無い高校生。
何も無い田舎町で、放たれる自身の熱と自意識を持て余し、こもらせている。

心と体が、大人に脱皮する前の苦しさ。
大人から見れば、どこか滑稽で微笑ましいものだったりするのかもしれない。
それを正面から悩む、純粋さがいとおしい。

読んでいてたまらなく懐かしくなる箇所がいくつもあった。

「青春小説」だけどスカッとする清涼感というより
むしろずっしりとした手ごたえが残った。

自慢めいた武勇伝も、時代をうつすようなお洒落な記号も、なにもない。
無骨で媚びのない青春小説といえましょう。
(でもクスッと笑えるところも、あったりします)

個人的に、芥川賞受賞作より、こちらの方が好きです。
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