NHKの特番で、五木寛之さんと、この本の原作者のバーニーシーゲルさんが対談されていたのを観て、読んでみました。
医師として患者に向き合うときの、バーニーシーゲル氏の、実際的なスタンスが素敵だなと思いました。
多くの患者は、このような医師に、診てもらいたいと思うのではないでしょうか。
命というものにたいして、素直な考え方をするバーニーシーゲル氏の、当たり前の見方が、目からウロコでした。
たとえば、末期がん患者、という呼び方を、本書では好みません。そう呼ぶことで、周囲の目がすでに、その患者を半分棺桶に押しやってるようなものだからです。
どんな病気を患っているにしろ、生きてる以上、命は命という姿勢。
一方の患者側の意識の問題も、なるほどと思う部分が多かったです。
病気について、まだ判っていないことの方が多い現在、医師の知識を超えた治癒が、しばしばおこる現実は、ひとつの希望だと思います。
医師や患者自身が、必要以上に、人を病気で縛ってしまう現代医療に、一歩さがった場所からの観点を与えてくれる書でした。