全てに前向きで、読んでみる価値のある一冊です。奇跡のりんごは決してまぐれで誕生したわけではありません。
龍やUFO、宇宙人、臨死体験、地球のカレンダー等は木村秋則氏の前作「すべては宇宙の采配」とかなりの部分がオーバーラップする。今回、2度にわたる大地震の前の雲のようすと前世の話が追加されている。ちなみに、宇宙人にとって酸素は猛毒で、フィルターで保護しないと生きられないそうです。
木村氏が高校生時代に龍を見たときに実はリミッターが切れて制限が外れており、その後もずっとリミッターが外れたままになっているとの説明には共感を覚えました。この本では前作よりも自然栽培における様々な生物たちの共生に重きを置いて語られており、人類もそのようにあるべきだという木村氏の思いが伝わってきます。目に見えるお金や財産だけが大事なのではなく、りんごの木の地下部分のように、日頃簡単には目に入らない部分の存在の方が本当ははるかに大事なのです。
10年間りんごが実らずに塗炭の苦しみを味わった話は今では有名になりましたが、酢の濃度を変えて耐性菌の出現を防ぐ方法や秋に下草を刈ってりんごを熟成させるといったテクニックを習得するのに、よく10年でたどり着いたものだと感嘆せずにはおれません。木村氏にとっては長い長い10年ですが、人類にとって、自然栽培にとってはむしろ最速の10年です。ノーベル賞に農学や自然学賞があれば間違いなく受賞するでしょう。たった一人の日本人が成し遂げた、世界に誇れる、人類の財産です。
アブラムシを退治する益虫はテントウムシだと学校で習いますが、木村氏の実験によるとテントウムシは一日にアブラムシを5、6匹しか食べてくれず、本当は名前もわからないハエの幼虫の方がはるかによく食べてくれるのだと指摘しております。これが木村氏の真骨頂で、とにかく自分でとことん調べる、何でも実験してみるところが秀逸です。
前作で私が最も疑問だったのが、地球のカレンダーでした。我々の地球が物理的にあと数十年で消えてなくなってしまうとは科学者としてどうしても信じることが出来ません。 例え人類が滅びる意味だとしても、まだまだ何万年もかかるでしょう。かつての地上を支配していたあの恐竜だって、一瞬で滅びたように錯覚しますが、絶滅するまでに鳥類に進化する時間的余裕は与えられたはずです。たぶん何十万年、あるいは何百万年もあったことでしょう。
私が疑問に感じた点を、この本では木村氏は次のように述べております。「その枚数が終わる日、地球が滅びるとか、大災害が起きるとは思いません。その日に始まるのは、心の革命、意識革命ではないかと考えています。」
自然栽培のさらなる普及と人類の心の革命、意識革命に大いに期待したいところです。