本書は、松下政経塾出身で、
町おこしやスポーツ解説など幅広い活躍をしてきた著者が、
自身も関わった日米の交流野球を描いたドキュメントです。
筆者は、太平洋戦争で戦った日米の元兵士たちが、
ハワイで交流野球を行うまでの経緯だけではなく
参加する選手たちの戦争体験や、交流試合に向けた想いも描きます。
召集令状が来たことを告げる球場アナウンス
元米兵の言葉への違和感とアリゾナ記念館で受けた衝撃
そして、交流試合を成功に導いた不思議な縁―
などどの記述もとても印象深いのですが
とりわけ印象深かったのは、交流試合後の夕食会のエピソードです。
一人の人物が下した決断が、多くの人々の未来を切り開き、
それがさらに多くの未来へと繋がる
その様子に、思わず目頭が熱くなりました
それぞれに抑えがたい想いを抱きながらも、
スポーツを通じて、未来に向けた関係を築く姿を
温かく、つまびらかに描いた本書
中高生に限らず、一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です。