『奇蹟のカンパネラ』という宣伝の通りの『ラ・カンパネラ』でした。
大辞林では『奇蹟』の意味を『常識では理解できないような出来事』と示しています。
正しくその言葉の意味の通りで、音楽の常識からでは理解できないような『ラ・カンパネラ』だと思います。
感情に訴えかけるために様々なアプローチをしているようですが、音楽的には余り好ましくない部分が多いように思います。
フジ子・ヘミング女史には申し訳ありませんが、私には良さが理解できませんでした。
また、余りにも常識離れしすぎた演奏だったためか、それとも私の頭が固いだけなのかは分かりませんが、音楽論的に正しいとは思えませんでした。
感情だけで演奏するのではなく、譜面に記載される正しい速度(「ラ・カンパネラ」であれば「Allegretto」)で演奏することも必要だと皆様は思いませんか?
リストは、この曲が本来持つ素晴らしさを最大限伝えられるよう、大切に大切に思いをこめて譜面を完成させたはずです。
その思いを勝手に捻じ曲げて解釈しては、いけないような気がするのです。
最後に、他のピアニスト(「小山実稚恵」さんや「ユンディ・リ」さんなど)の『ラ・カンパネラ』も聴いてみてください。
そうすれば、私の示した意味が大なり小なり分かるかもしれません。
私のレビューを最後までお読みくださり、ありがとうございました。