私は京都の者なので、地元の番組でもよく堀川高校が取り上げられて、「あ、なんか自分のころとは全然違うな」という思いだ。
奇跡と呼ばれた学校、か。しかし、そんなに言うほどのものではないでしょう。本書にも述べられているように、いわゆる"奇跡"というやつを起こしているのは、堀川高校の"探求科"に入った連中のことであって、普通科はほとんど関係ありません。堀川のHPで進学実績を見れば分かります。なぜ"奇跡"が起きたのかというと、これも本書に述べられているように、"探求科"に京都中から、"できる連中"ばかり集めたからである。これ以前は、学校群制度があって、行きたい学校には、その学校のある地区に住んでいない限り、受験すらできなかった。だから、どうしても有名な高校は、誰でも受験できる"私立"しか無くなり、当然、家が裕福でなければ、有名高校に行けないという状況だったのである。その学校群制度を改革し、京都中から誰でも受験できるようにしたのだから、優秀な連中を水滸伝の梁山泊のように、中学では成績がトップクラスの連中を一同に集めたのだから、一流大学への進学率が上がって当然である。京都の公立高校の入学制度のひどさは京都の人間しか分からんでしょう。ただ、堀川にはこれからもがんばってほしい。地元の番組で取り上げられていたのだが、京都の有名私立の○南や、某K塾なんかが、「堀川の躍進など所詮は一過性・・・」などと因縁をつけている。というか、これは公立から、東大・京大など一流大学に行かれてしまうと、○南やK塾は儲からなくなって困るからである。奇跡も10年・20年続けば"普通"のことになるだろう。
公立の中高一貫校というのが全国に出来ているが、もし近い将来、「堀川高校付属中学」なんてのが出来たら、進学実績はさらにアップするのではないだろうか?
また、P172に「まじめな取り組みを評価せよ」と書かれているがそりゃそうだ。まじめに勉強しているだけでいじめに遭い、読書をすれば、「きしょい、きもい」と女子から言われるような状況。堀川がどうかは分からないが、おそらくこういうことはないでしょう。「学校は勉強するところである!学校とは本来こうあるべきだ!」ということを言ってる本書は評価が星100個でも足りないくらいだ。