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最も参考になったカスタマーレビュー
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作家の素顔が彷彿と浮かび上がる、しみじみ味わい深い好エッセイです,
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レビュー対象商品: 奇縁まんだら (ハードカバー)
文壇を代表する作家をはじめ、著者が接した傑物、奇才たちの忘れがたいエピソード、思い出を記したエッセイ集。大作家と称される人たちの素顔が生き生きと、時に生々し過ぎるくらいの鮮やかさで活写されていて、ぐいぐい読まされてしまいました。川端康成〜三島由紀夫、谷崎潤一郎〜佐藤春夫、今東光〜松本清張など、続けて取り上げた作家の間に、不思議な奇縁ともいうべき引き合う力が働いているところにも興趣を誘われましたね。 横尾忠則のカラー人物画の妙とも相俟って、著者が言葉を交わしたあの作家、この作家が彷彿と浮かび上がるエッセイとして、これは実に味があって面白い。本屋でぱらぱら拾い読みしていたら、「これはぜひ、家でゆっくり読みたい一冊だなあ」となりまして。で、読みはじめたら、のめり込むように読み耽っていた次第。 本書に取り上げられた人たちは、以下の21名。 島崎藤村。正宗白鳥。川端康成。三島由紀夫。谷崎潤一郎。佐藤春夫。舟橋聖一。丹羽文雄。稲垣足穂。宇野千代。今東光。松本清張。河盛好蔵。里見'ク。荒畑寒村。岡本太郎。檀一雄。平林たい子。平野謙。遠藤周作。水上勉。 初出は、日本経済新聞の土曜日付け朝刊、2007年1月6日〜2008年1月5日。
26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作家達が生き生きしている,
By himechan.M (関東地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 奇縁まんだら (ハードカバー)
たとえば三島由紀夫の項。瀬戸内さんがまだ作家デビューする前に、三島宛にファンレターを送った。 瀬戸内さんの手紙があまりに愉快な内容なので、三島ははじめて返事を書く 気になったそうです。 そこから手紙のやり取りが始まった。 その三島の手紙の文中に「恩人には何か贈るものですよ、ハハハ」とあり、 瀬戸内さんは三島の好きなタバコを贈った、というような内容です。 瀬戸内さんが作家デビューする前からの交流という点がすごい。 愉快な手紙だと三島に思われ、返事を出させる瀬戸内さんの文才も、全く 無名の瀬戸内さんの手紙に何か共感し、返事まで出した三島もさすが! 瀬戸内さんだからこそ、垣間見られたような作家達の横顔に関するエッセイ 満載です。 横尾忠則のイラストもとてもよく、瀬戸内さんの文章をひきたてているうえに、 それだけでも見る価値のあるすばらしいものです。 日経新聞に連載していましたが、毎週楽しみにしていました。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
寂聴さんだからこそ発見できた大作家たちの人間味がなんとも言えない味わいを醸し出している珠玉の一冊,
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レビュー対象商品: 奇縁まんだら (ハードカバー)
著者が若い頃から文学の世界を歩んできた間に接してきた大作家などの見事な人物伝。普段は声をかけることさえ憚れる様な、また、私にとっては既に歴史上の人物になっている ような文学界の大物達に変に構えることなく自然体で一人の人間同士として接していく著者の姿が、そのような大物達が垣間見せる人間味を引き出し、そのエピソードを、読者がその場面にいるがのごとく感じさせるほど、生き生きとし、かつ、みずみずしい文章で著者は描き切る。 特に、私自身がその作品を愛している作家については、あの本を書いたあの人は、このような人物だったのかと感慨深く、思わず何度も読み返している自分にふと気付くページも多く、その意味でも、寂聴さんにとても、楽しませてもらった。ありがとう。 本書を読むことにより文学史上高名な作家達に、いままで私が自分なりに抱いていたイメージをくつがえされたことも多々あった。数々のエピソードの一つ一つは読者を時に、唸らせ、苦笑させ、そして、感動させることであろう。 それは寂聴さんという魅力的な人間性を持った文学者の人間に対する愛情や優しさが生み出した賜物であろう。 明治生まれ以降の日本の文壇の大物達の貴重な人物伝として歴史的資料としての本書の 価値も高く評価したい。
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