興奮しながら一気読みしてしまいました。スリリングでエキサイティン
グ、まるでエンタテインメント小説を読むかのようにページをめくる手
が止まらなくなる美術評論です。
取りあげられている六人の画家はいずれも数百年前に活躍した人々。な
のにどの絵も今っぽくてかっこいい! 著者の解説に案内されながら、
その「かっこよさ」を発見していく楽しさといったら。解説を読む、図
版を見直す、をくり返しては何度も「おおっ!」と声を上げてしまいま
した。
そして章ごとに触れられる画家たちの生い立ちと武勇伝(?)の数々が
また面白い。マジでそんなことやっちゃったんすか!?なエピソード満
載なのです。乱行あり奇行あり、そのハチャメチャぶりは時に著者が画
家の心情を憶測してフォローを入れるほど。これを読むだけでもかなり
楽しめます。
残念なのは文庫版だと図版が小さくなってしまうこと。でもだからこそ
「実物の絵を見てみたくなる度」アップすること請け合いです。
美術にも日本史にもうとい私でさえ一気読みしてしまったオモシロ本、
自信満々で推薦いたします。