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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
闇,
By 詩人 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 奇子 (下) (角川文庫) (文庫)
昭和の戦後の闇を描いた傑作だと思います。地下で外界から隔離されて異常に育った奇子が再び外の社会に出て、異常な人間関係の中に交わっていく。見終わった後のなんともいえない余韻、手塚先生は天才です!
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すくいがない・・・,
By あば - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 奇子 (下) (角川文庫) (文庫)
個人的に手塚作品で一番好きな作品です。ひとつの物語を見るとき、キャラクターをたてるために善人と悪人を置くのがふつうだと思うのですが、この作品にはそれがない。どの登場人物も善人でもなく、悪人でもなく、という生々しい人たちばかりです。こういう登場人物は手塚作品にはけっこういる(ブラックジャックetc)とは思いますが、この作品は際だっていると思います。手塚さんの人間観の暗い部分を表した作品なのでしょうか。すくいのない終わり方も、いいですね。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
土曜漫画,
By デリリウム淀川 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 奇子 (下) (角川文庫) (文庫)
これは凄まじい。たとえば、アメリカン・ニューシネマの傑作、『イージー・ライダー』を観終えたあとや、稲垣足穂の『弥勒』を読み終えたあとや、つげ義春の『無能の人』を読み終えたあとなどは、あまりのショックでとても学校や会社など行く気がしなくなってしまう。 これらは、全て土曜日に味わうべきものだろう。 この間はじめて読んだ手塚治虫の『奇子(あやこ)』も、やはりそのひとつで、僕はしばらく立ち直れなかった。 なんでこの手塚治虫という人は、人間というものの弱さや下らなさや醜さをここまで徹底的に救い無く、胸悪く描くことができるのだろうか。 こういうものを読むとつくづく、ジョン・レノンにも同様のことが言えるが、手塚治虫が愛や勇気や希望の使者的な扱いを受けているのが不思議でしょうがない。 とにかく、このあまりにも強烈な手塚治虫のダークサイドの美しき結晶に触れてみて欲しい。 この絶望をどう取るかは、あなたの自由である。
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