この映画は宮崎ますみさんが
どこまで、大胆になりきれるか、がポイントですが、その点については期待はずれです。
メイキングの方が(特典)その期待には応える内容という珍しいケースです。
しかし本編で使っていない、裸をメイキングで映し出していいのだろうか?
そんな疑問は湧きますけどね。(本編では、まったくそうでもないといってもいいくらい)
あと初めて、園監督の「お顔」を拝見したのですが、「自殺サークル」など(私は、批判が多いのですが、この映画は気に入ってます)の印象からはもっと若い人だと思っていたのですが、インタビューではいい味がでた受け答えをしております。宮崎さんのインタビューは気負いが感じられる。
映画は母と娘の関係がよじれて、母は娘に対して虐待にも近いことをする、娘も母には仕返しをする(石田さんも妖艶という意味では、いい味が出てますよ)、というようなことが夢の中なのか現実なのか、区別がつかないなかで(実際は、母親たる主人公の頭の中での出来事が映像化されている部分が多いと思うのですが)いろいろなところ=舞台で展開される、無意識下での世界の表現とも考えられると思います。だから、最後はあのように破綻をする結末となると思います。まあ病気ですね。このように物語なんて追うというより感性が合うかどうかという映画だと思います。
残酷、ゲテモノ描写は、私は気にはなりませんでした。リアリズムがないからでしょう。
それよりも、照明などが派手なシーンが「夢」を強調していて、そこを中心に観るべき映画でしょう。
しかし人には薦めたくはない映画です。本音、もう少し宮崎ますみさんに、崩れた元美少女をさらけ出して欲しかった気はします。しかし、そういう見方、すなわち、女優の変わり具合がポイントでもあるという、変わった見方ができる映画だと思います。