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奇偶(下) (講談社文庫)
 
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奇偶(下) (講談社文庫) [文庫]

山口 雅也
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「骰子一擲(とうしいってき)いかで偶然を廃棄すべき」では、偶然は起こりうるということか。恋人・シルフィーの失踪と背後に見え隠れする宗教団体「奇偶」。二つを追ううち事態は究極の密室殺人、ついには易経による見立て殺人の様相を呈し始める……。偶然と必然という命題に、フィクションの限りを尽くして挑んだ著者畢生(ひっせい)の大作!

内容(「BOOK」データベースより)

「骰子一擲いかで偶然を廃棄すべき」では、偶然は起こりうるということか。恋人・シルフィーの失踪と背後に見え隠れする宗教団体「奇偶」。二つを追ううち事態は究極の密室殺人、ついには易経による見立て殺人の様相を呈し始める…。偶然と必然という命題に、フィクションの限りを尽くして挑んだ著者畢生の大作。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/10/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062755459
  • ISBN-13: 978-4062755450
  • 発売日: 2006/10/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 723,409位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
徒労感 2008/1/9
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 単行本(2002年)→ノベルス版(2005年)の文庫化。
 下巻には「『猿神の家』火渡雅」「太極」「奇偶領域」が収められている。
 壮大なアンチ・ミステリ。「偶然」という要素がどこまで許容されるのか、突っ走ってしまったような一冊。実験的な作品であり、普通の読者、あるいは山口雅也ファンであっても、手を出さない方が無難かも知れない。
 上巻508頁、下巻341頁を読んで、これが結末かよと怒りがこみ上げてくる。なんだか徒労感。
 アンチ・ミステリとしては評価するが、こんなに頁数を費やす必要はないだろう。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 竹の梯子 VINE™ メンバー
形式:文庫
作家・火渡雅(ひわたり・みやび)の周辺では信じられないような事件・事故が続く。それらは偶然のなせる業なのか? 本書ではひたすら偶然が続く。荒唐無稽なほど。もしかしたら「偶然の連鎖=必然」なのではないかと思い至る火渡は、偶然のからくりを解明しようとする。それは他の登場人物たちとのトマス・マン「魔の山」を思わせる教理問答という形で表現されており、その会話は物理、数学、哲学、宇宙など多岐に亘るフィールドを縦横無尽に展開する。読み始めたら一気呵成にそのパートを読み終えないと、論旨が不明瞭になり混乱に陥るかも知れない。本書はメタフィクションの入れ子構造にもなっていて、偶然の不可思議性がさらに深まっていると感じた。名探偵の推理のように「スカッ」と竹を割ったような読後感がないのは、私も偶然の底なし沼に沈み込んでしまったからなのだろうか。
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