ベストセラーの「失敗学のすすめ」の続編の文庫版です。
前作が総論的かつ抽象的な話で展開しているのに対して、
こちらはいくつかの具体的な失敗事例にスポットを当て、
そこから学ぶべきポイントを整理して示すという手法で展開しています。
取り上げている失敗の事例は、ほとんどが企業の事故なので、
一般の人というよりは、管理職や技術者向けというイメージです。
ただし、そこから導き出されるエッセンスに関しては、
普遍化されて誰でも使えるようになっているので、
どんな人が読んでもそれなりに学べる点は多いと思われます。
文庫化に当たって、「JALの破綻」と「トヨターのリコール問題」の
話が新たに追加されていますが、ここは読みごたえがありました。
失敗というのは、自分には直接関係がないように見えるものでも、
視点を変えることで、たちまち生きた題材に変わるようです。
つまり、ある失敗から学べるかどうかはその人次第ということ。
そんなことを教えてくれた本でした。