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本書によると、失敗は、未知との遭遇による「良い失敗」と、人間の怠慢による「悪い失敗」の2種類に分けられる。不可避である「良い失敗」から物事の新しい側面を発見し、仮想失敗体験をすることで「悪い失敗」を最小限に抑えることが重要である、と筆者は説いている。
また、過去の豊富な例から学ぶことで失敗の本質を多角的に検証する方法や、時間がたつと形骸化してしまう失敗例を効果的に伝承する方法についても言及している。さらに、マニュアル化した対応方法では前例のない事態が生じたときに対応できなくなるとして、とっさの判断力や創造力を養う失敗経験を教育に取り入れることを提唱する。
本書は、親しみやすい入門書の形で我々に「失敗学」の重要性を伝えている。世界の失敗の歴史についても多く扱っているので、読み物としても楽しめる。(佐藤敏正) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
著者は、東大で機械工学を教えているが、こうした問題意識があるため、最初はあえて学生に手本を示さずに課題を与え、挫折を経験させる。すると学生の勉学に対する態度が変わり、習得した知識の応用も利くようになるという。
(ノンフィクション作家 野口均)
(日経ベンチャー 2001/05/01 Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
--このテキストは、
単行本
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39 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「失敗学」と呼ぶに相応しい名著,
By 蒼海苔天祐 (八王子) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 失敗学のすすめ (講談社文庫) (文庫)
失敗とは何か、、、失敗の種類と特徴 失敗を起こす原因は、、、 致命的な失敗とは、、、 について書かれた本当に示唆深い1冊。 実際の事故(タコマ橋の崩壊、雪印問題、自らの研究室での実験、等々)を事例に、何がおき、何が原因で、それについてどう対応したかを紹介した上で、それをどう利用していけばいいかについて書かれています。 こんな本が、講談社文庫から出ているとは露とも知らず、驚きつつ感動してしまいました。 特に失敗情報の伝わり方・伝え方は、本人が大学の講義で学生に伝えていく苦労も含めて書かれていますので、すごく参考になります。 著者は、意図的に失敗するように講義や研究を行っており、小さな失敗、訓練での失敗なくしては、本当の技術や知識の習得はないと言っており、 確かに、過去に失敗したことって、よく覚えているし、二度と同じ失敗はしないように気をつけるよなあ・・・などと感心してしまいました。 また、失敗には「よい失敗」と「わるい失敗」があり、 未知の事象に突き当たり、それによって失敗することで、技術が進歩するのは「よい失敗」だが、 不注意や、未熟さでおきる失敗は「わるい失敗」だとしています。 さらに興味深いのは、失敗の原因には階層があり、 個人の技術の未熟さから発生するものと、 指導の悪さから、マニュアルの不完全で起きるものと、 会社や組織の構造上の欠陥から起きるもの 果ては、社会や文化を原因にして起きるものがあると説明しています。 まさしく「失敗学」と呼ぶに相応しい名著です。
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
失敗を活かすために,
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レビュー対象商品: 失敗学のすすめ (単行本)
「日本(人)は、失敗を忌み嫌う傾向がある」という。理解できる。しかし、物事をよりよくやれるようになるためには、成功事例を学ぶ より、失敗事例を分析するほうがよっぽど役に立つということは、実 際それをやってみれば大変よくわかる。 失敗した「人(チーム)(会社)」を責めるのではなく、失敗の構 造を分析し、失敗しないようにする「技」を身に着けようという姿勢
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
いい本だけど。。。,
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レビュー対象商品: 失敗学のすすめ (単行本)
失敗学というタイトルをつけた出版社の勝利ですね。この本は失敗学という考えを広めるのに貢献しましたが、 内容的には、抽象的な概論論がメインです。 (この研究そのものは畑村先生だけでなく、同じ様に 複数の人で研究していたようです。) 同じように研究されていた中尾 政之さんの失敗百選の方が 具体的で体系化されていて面白いです。 (この方も畑村先生と一緒に活動されていたようです。) 学校の先生らしく、抽象的な概念や学問化することには長けていますが、 私にはいま一つ迫力を感じませんでした。 畑村先生の本では「危険学のすすめ」の方が実践的で 格段に面白いです。 こっちの方が、真剣味、迫力みたいなものがあります。
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