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失恋 (新潮文庫)
 
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失恋 (新潮文庫) [文庫]

鷺沢 萠
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

それでも人は人に恋をすることをやめない。──小池真理子さん推薦。

黎子と悠介は、学生の頃からの“友人”。恋人同士であったこともないが、三十半ばになっても黎子が頼りにするのはいつも悠介だった。しかし、黎子の元夫が失踪し、二人の微妙なバランスが崩れて──「欲望」。年下の男との恋につまずいた銀座の女を描く「安い涙」。恋の喪失感をテーマに、さまざまな恋のかたちが繊細なタッチで描かれる。切なく、胸に迫る四つのラヴ・ストーリーを収録。

内容(「BOOK」データベースより)

黎子と悠介は、学生の頃からの“友人”。恋人同士であったこともないが、三十半ばになっても黎子が頼りにするのはいつも悠介だった。しかし、黎子の元夫が失踪し、二人の微妙なバランスが崩れて―「欲望」。年下の男との恋につまずいた銀座の女を描く「安い涙」。恋の喪失感をテーマに、さまざまな恋のかたちが繊細なタッチで描かれる。切なく、胸に迫る四つのラヴ・ストーリーを収録。

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/02)
  • ISBN-10: 4101325197
  • ISBN-13: 978-4101325194
  • 発売日: 2004/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 236,608位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「鷺沢ワールド」健在, 2001/3/18
By カスタマー
レビュー対象商品: 失恋 (単行本)
しんどくってビリビリしました。「こんなはずじゃーなかったのになぁ。」と思いながら、毎日をぐだぐだと過ごしている私にとっては、もっと真剣でぴりぴりしていた自分を思い出し、とてもせつなくなりました。 多くの男性にも読んでいただきたい本です。誰かに傷つけられたと感じでいる人にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人の心とはかくも狡猾さと弱さに翻弄されるものなのか?, 2006/5/16
レビュー対象商品: 失恋 (新潮文庫) (文庫)
 恋とは畢竟、不条理である。小池真理子さんのあとがきの冒頭の言葉が身に染みる。 叶わぬ思いに身を焦がし、無償の愛を気取りながら、本当は恋焦がれた相手を激しく求めて止まない。
 誰も他人どころか自分自身すら救うことは容易ではない。救いたいという欲望に翻弄され、願い叶わず、不可能であることを知ることの方がはるかに多い。 ひとときの慰めなら、どこにでもある。誰にでも見つかる...しかし...。
 人の心とはかくも狡猾さと弱さに翻弄されるものなのかと...やっぱり思う。矛盾だらけだ。惚れた弱みなのだ。この弱さ、その矛盾こそ、きっと恋そのものなのだ。 齢を重ね、理解が深まる。ここに収められた4つの短編は人情話でもある。
 鷺沢さんはこういうストーリーを書かせると実に切なく、うまい。早すぎる死が本当に惜しまれる。 情に流され、惚れた弱味を見せる主人公に感情移入しつつも、どこかで醒めた目で登場人物を見ている自分の恋心を確認している。
 やはり恋とは畢竟、不条理なのだ。そこでまた、小池さんの言葉が再び身に染みる。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人生は失恋の連続だ, 2004/12/25
レビュー対象商品: 失恋 (新潮文庫) (文庫)
「失恋」とは、恋人だけにするものだろうか?
自分の思いが相手に届かない、という意味で考えてみると、
私達は、友人、家族、仕事相手、時には通りすがりの人にまで
失恋をしている、と教えてくれる連作集。

「欲望」は、バブルに踊って流されて落ちていく男を
救おうとする元妻と友人たちの物語。
友情と愛情と自己保身の狭間で揺れ動く人間達の感情がリアルに
えぐり出され、それだけでもさすがの筆力・・とうならされるが、
圧巻はラスト。
純粋に、誰かを救いたいと思いながら、時に無意識に人を踏みつけて
しまう人間という生き物の矛盾をまっすぐに見据えている。
誰のことを責めることもなく、喪失感と冷ややかな寂しさをかみ締める。
失恋とは、相手の存在と現実をそのまま受け入れることだ、
というやるせなさが伝わってくる。

鷺沢 萠は、人間の弱さやずるさに文句を言いながらも、結局はすべてを
赦してしまう優しい人間を書くのがうまい。
矛盾と喜怒哀楽を内包した人間という存在が好きなのだろう。
もう彼女の新しい作品を読めないのが、本当に寂しい。

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