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失われた足跡 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫―ラテンアメリカの文学)
 
 

失われた足跡 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫―ラテンアメリカの文学) [文庫]

カルペンティエル , 牛島 信明
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内容説明

時はあらゆるものを幻に変える!オリノコ川上流で出会った未開種族の女。数ヵ月後、再び訪れた時には、かつての私がたどった足跡は消し去られていた―。近代から未開へ、時間が逆行する旅を描く。

内容(「BOOK」データベースより)

アメリカの大都会に住む音楽家である私は、ある大学から未開種族の楽器の入手を依頼される。気乗りのせぬまま、愛人を伴ってオリノコ河上流へと出発する…。近代から未開へと遡行するなかで、自然そのもののような女と出会った。しかし、捜索にきた飛行機に発見され、私は文明世界へ連れ戻されてしまう。数か月後、再び女のもとへと旅立ったが、かつて私がたどった足跡は消し去られていた。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 集英社 (1994/7/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087602370
  • ISBN-13: 978-4087602371
  • 発売日: 1994/7/20
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 346,294位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
今から15年ほども前、賢しらな浅田彰が、ラテンアメリカ文学の「第三世界の臭みで売る」手法は古いというようなことを言っていた。それは、マーケティング的には大当たりであり、ボルヘスとマルケス以外の作家は概ね書店から消え去った。しかし、それが正しかったかどうかは別の話である。市場から消えることが、作品自体が淘汰された結果であるとしても、その淘汰が正しかったどうかは断じて別の話だ。
カルペンティエルの『失われた足跡』も現在書店では見かけない。なるほどこの作品にも第三世界の臭みはあるかもしれない。さらに付け加えて、その実、作家の「宗主国」目線も「人類学的」視点も横溢しているといってよかろう。
しかしながら、これだけの作家が現在のニッポンに、あるいは世界を見ても、そうそういるとは思えない。この作品が世界文学のライブラリーから淘汰されることは、大いに残念であると久しぶりに読み返してみて思った。
クンデラの中途半端なメタ小説より断じて上だ。版元はクンデラよりもラテンアメリカの文庫シリーズを復刊すべきであろう。俄かラテンアメリカブームの今こそ!!
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