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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
何かが決定的に・・・,
By 読観聞人 (千葉) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 失われた町 (単行本)
理不尽な“町の消滅”に、理を超えた芸術の力で立ち向かっていく人々。設定が設定だけに入り込むのが難しい小説ではある。おまけに他の方も書かれていたように、人物造形や発せられる台詞の端々がステレオタイプすぎて妙に気になってしまった。特に茜さんが・・・訴えたかったことは十分にわかるのだが、何かが決定的に惜しい一冊であった。桂子さんが脇坂さんを求めてたどり着いた“居留地”もまた、どこかの近未来SFから借りてきたような描写ではありつつ、しかし確実に読む手は止まらなくなっていた。多分、もっと推敲を重ねたらよりよい作品になっていたのかもしれない。 ちなみに各章のタイトルは秀逸。言葉選びに絵センスを感じる。 そして装丁も洒落ている。是非とも店頭でビニールのカバーをめくっていただきたい。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
紡がれる人の想い,
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レビュー対象商品: 失われた町 (集英社文庫) (文庫)
1つの町の住民を一度に消滅させる現象が30年ごとに起こる世界。そして、その現象で大切な人や人生を奪われた人達が、それでも希望を失わずに 前に向かって進んでゆく姿を、複数の登場人物にスポットを当てながら紡がれるお話。 物語は、この謎の消滅現象に対抗すべく組織された「管理局」が、今正に起ころうと している消滅現象を防がんとする場面を造語満載で描いた「プロローグ、そして エピローグ」からいきなり始まります。 正直、読み始めで「ついて行けねぇ・・・」と一瞬挫折しかけましたが、しかし、 そこを堪えて読み進めるうちに、全く原因不明の現象を食い止めるべく様々な傷を 負いながらも手探りで少しずつ手がかりを掴み、消滅阻止へ向け前進する管理局の人々 そして彼らに係わる大切なものを失った残された人たちの、希望を失わずに強く生きる 姿に静かに胸を熱くさせられていきます。 そして、最後にこの「プロローグ、そしてエピローグ」を読み直すと、何ともいえない 万感の思いが胸一杯に広がります。 また、全体的に穏やかな筆致ながら、消滅を完遂すべく働く「町」の強大な意思や、 それを象徴する歪んだ月の存在など、読む側にその異質な力と恐怖がしっかりと伝わる 描写が上手いと思いました。 最後に、お掃除のおばさん、あなた何者!?!?
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
ブンガクかエンタメか,
By TJD (熊本県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 失われた町 (単行本)
いきなりクライマックス一歩手前の緊迫した状況から始まり、その後、時間が戻ってジワジワと物語の全貌を明らかにしていく展開。サスペンスフルで、前半は読ませます。ですが、“町の消失”というネタを活かしきれていない印象。ブンガクとして読むには、SF的異世界の構築に力点がズレている感じ。エンターテインメントとして読むには、どうにも尻切れトンボな終わり方でフラストレーションを覚えてしまいます。 どっちつかずに終わっていて、残念でした。
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