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失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫)
 
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失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫) [文庫]

プルースト , 吉川 一義
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

株式仲買人の出身ながら社交界の寵児スワンは、ある日友人に最下層の粋筋(ココット)オデット・ド・クレシーを紹介される。追う女、追われる男の立場はいつしか逆転し、初老の男は年下の恋人への猜疑と嫌悪に悶える(スワンの恋)。二人の結婚からジルベルトが誕生し、幼い「私」はシャンゼリゼで出会ったこの美少女に夢中になる(土地の名―名)。好評の吉川プルースト第2巻。(全14冊)

内容(「BOOK」データベースより)

社交界の寵児スワンと、粋筋の女オデット。追う女/追われる男の立場はいつしか逆転し、男は年下の恋人への猜疑と嫉妬に日夜悶える(スワンの恋)。ジルベルトは二人の娘、幼い「私」はシャンゼリゼで見たこの少女に思慕を捧げる(土地の名‐名)。―二つの恋の回想。

登録情報

  • 文庫: 528ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/5/18)
  • ISBN-10: 4003751116
  • ISBN-13: 978-4003751114
  • 発売日: 2011/5/18
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スワン トップ500レビュアー
吉川一義訳『失われた時』の総体的感想は第1巻のレビューに記したので、ここでは第2巻で気づいたことを記しておきたい。

吉川訳の特徴は、欧文脈に頻出する代名詞や所有形容詞をかなりの程度、固有名詞に置き換えていることだ。

本書の冒頭近くから例を挙げてみる。
《……料理番はスワンの愛人だったのであり、女と手を切るつもりのスワンは、当の女中だけに知らせれば充分と考えたのである》(37ページ)

じつは、ここは直訳すると、以下のようになっている。
《……彼女は彼の愛人だったのであり、彼は手を切るときは、彼女だけに知らせれば充分と考えたのである》

もちろん、文脈に沿って読んでいけば、下の直訳の「彼女」が料理番の女中をさし、「彼」がスワンであることはわかるが、吉川氏はじつに親切に<固有名詞化>をおこなっているのである。
しかも、わずらわしくならない程度に――。

第1巻に立ち戻って調べてみたら、やはり同様の配慮がなされていた。
吉川訳の読みやすさの秘密のひとつはこのあたりにありそうだ。

もう一点、本書の充実を記しておけば、丁寧な図版である。

スワンがオデットを探し求め、目の色を変えて大通りのレストランを駆けめぐる有名なシーンがある。
彼が探しまわった<プレヴォー><メゾン・ドレ><トルトーニ><カフェ・アングレ>……という実在のレストランが大通りのどこに位置していたのか、地図で表示してくれている。
それを見ていると、スワンが《怖ろしい形相で》大通りを行きつ戻りつした姿が見えてくるようだ。
しかも、104ページには各店のファサードの絵や写真が載っている。

21世紀のいま、19世紀後半のパリの物語を読むときに、こうした本づくりはとてもありがたい。
『プルースト美術館』(筑摩書房)、『プルーストと絵画』(岩波書店)の著者だけあって、収録図版およびその説明が申し分ないことは、いうまでもない。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
図番、地図などが入り翻訳も読みやすくていいものです。しかし、半年に1冊は少々テンポが遅いのではにでしょうか?
途中で感興が切れてしまい挫折すのではないかと自分では心配してます。
光文社の翻訳と比べながら読むのも楽しみです。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
 「第二部スワンの恋」は「第一部コンブレー」より数年前の出来事である。主人公である「私」が憧れるスワン家の娘ジルベルトの両親、つまりシャルル・スワン氏と粋筋の女性オデットの抜き差しならない恋模様が、ブルジョワの社交サロンと貴族の社交サロンに行き交うさまざまな人間模様を背景に、執拗に、同時に生々しく描かれる。

 スワンとオデットは付かず離れずの関係が続くが、「第三部土地の名−名」ではめでたく結婚し、カトレアもやったりしてジルベルトが生まれている。この「第三部」が、「第一部」の続編となる。

 この吉川訳は、長文のフランス語を日本語上もそのままの長文で訳出するので、読者にとっては多少なりとも冗長に感じることがある。が、決して読みにくいというものではない。
 美術関連の図版の添付資料は充実していてとても参考になり、この文庫の特徴でもある「場面索引」はなかなか面白い試みかなと思う。

 半年に一冊のペースで翻訳が出されてくるということで、ようやく第2冊目が出てきたわけだが、当初この新訳で先行している光文社古典新訳版はどうしたものか、まだ出てこないのか、少々気がかりではある。
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