「失われた〜」は何回読み返しても飽きません。この巻では恋愛沙汰(スワン+オデット)が全面ですが、周囲の描写がこれまた秀逸。光文社は「花咲く〜」じゃなく「スワンの恋」を新訳文庫として出すべきだったのでは?
エロティシズムの匂いを嗅ぎ取ったのは「文学と悪」・ジョルジュバタイユ。確かにセックスの匂いがします。まあ官能とは性行為だけのことではないのですが。話はズレますが、バタイユは節操がないなあ。
「コンブレー」「土地の名・名」同様淡々と進んでゆきます。井上究一郎版はやや格調高かったのですが鈴木先生版はまろやかで読みやすい、という違いがあります。まあそれはこの巻に限ったことじゃないのですが。
しかも恋愛描写が古臭くない。性的描写もないのに。そこがいい。ポルノなど30ページで御免なので。
まず一巻をどうぞ。まあ、解説で述べられていることなのですが、「かじり読み」もいいでしょうね。