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失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)
 
 

失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

マルセル プルースト , Marcel Proust , 高遠 弘美
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

色彩感あふれる自然描写、深みと立体感に満ちた人物造型、連鎖する譬喩…深い思索と感覚的表現のみごとさで20世紀最高の文学と評される本作。第1巻では、語り手の幼年時代が夢幻的な記憶とともに語られる。豊潤な訳文で、プルーストのみずみずしい世界が甦る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

プルースト,マルセル
1871‐1922。フランスの作家。パリ郊外オートゥイユで生まれる。パリ大学進学後は社交界へ出入りするかたわら文学に励む。三十代の初めに両親と死別、このころから本格的にエッセイやラスキンの翻訳を手がけるようになる。1912年、『失われた時を求めて』の原型ができあがり、1913年第一篇「スワン家のほうへ」を自費出版。その後もシリーズは続き、1922年第四篇「ソドムとゴモラ2」が刊行されるが、気管支炎が悪化し、全七篇の刊行を見ることなく死去

高遠 弘美
1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。明治大学教授、フランス文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 468ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/9/9)
  • ISBN-10: 4334752128
  • ISBN-13: 978-4334752125
  • 発売日: 2010/9/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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52 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
 私にとって初めて読むことになる「失われた時を求めて」です。以前から気になっていた本で、なかなか読めないという本がいくつかありましたが、この本もまさにそのような本です。
 
 「読書ガイド」で、訳者高遠氏が書かれていますが、「今回の第一巻は、今まで無数の読者が挫折してきた巻である。」らしいのですが、私はそのような気は全く起こらずに、むしろすらすらと読むことができました。確かに、冒頭の寝返り、不眠シーンのこれでもか式の叙述にはそこそこうんざりはしますが、決して投げ捨ててしまうものではありません。それもこれも、考え抜かれたこなれた訳文のせいかもしれません。第一章のその部分以降も、投げ出すことなく、挫折することなく、興味を持って読み進めることができたのです。

 数種類の既訳があるのにあえて新しい翻訳を出す、出さざるを得ないのにはそれなりの理由があるはずですが、その間の事情は、訳者による「読書ガイド」に詳しく書かれています。
 この部分を読むと、高遠訳が読みやすい理由がよくわかります。

 この文庫からプルーストの世界に入って行けたのはラッキーだったといっていいでしょう。一冊一冊、出版される順にゆっくりと読んでいけばいいのですから。
さらに読者のために解説用の写真、絵画等々も添付されています。これはありがたい、とてもいいと思います。

 まだ第一巻目、全14巻もありますが、高遠氏いわく「あらすじのことなど考えず、また、この読書を何かの役に立たせようなどと思わずに、ゆっくりプルーストを読む時間を作って頂きたい。」「私たちに求められているのは、斜め読みせずに、一行一行丁寧に読んでゆくことである。というより、私たち読者の義務はそこにしかない。その代り、プルーストを読む行為が私たちに与えてくれるものはすこぶる豊穣である。」と。

 ゆっくり、じっくり読んでいきたいと思います。巷にあふれるオカルト風の速読とは全く無縁の世界がここには生きているのです。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
何故か読める 2011/7/21
By Tanaka
集英社版の3巻で挫折しました。この度、岩波と光文社で出るとの事で岩波は中々本屋に置いてないので手元にあった光文社を購入。のんびり読めばいいかとリラックスして読んでいますが、不思議とスラスラ読めます。たびたび訳注が左サイドにあるというのもありがたい。挿し絵や写真もあってイメージしやすいです。もちろんダラダラと続く文章、比喩はあるのですが、気にせず読めますよ。
早く二巻が読みたいです。3ヶ月に一冊くらいのペースで出して欲しいのが本音です。
岩波も評判いいので、そちらもどうぞ。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
集英社版を通読した後、光文社版と岩波版とも読んでみた。

以下、比較。

・翻訳
岩波版、集英社版は原文に忠実。しかし、忠実な分、一文が長くなったり、リズムが悪くなったりということがある。光文社版は、長い文章を適度に切ったり、リズムをよくしたり、少し意訳したりといった翻訳を心がけている。

・資料
光文社版、岩波版、ともに豊富。集英社版にはなかった教会の図や、文中に登場する絵画の画像があるのがとてもうれしい。

・訳注
岩波版、集英社版は細かな所まで訳注をつけている。光文社版は特に必要なところだけ。前者は、細かなところもすべてがわかるようにといった配慮をし、後者は訳注を増やすことで読むスピードを減速させることのないようにという配慮が感じられる。

以上、それぞれの本の違い。
スムーズに読みたい人は光文社版で、細かいところまでも徹底的に読みたいという人は岩波版、全巻翻訳まで待てないよという人は集英社版か。
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