本書は古代の豪族物部氏の謎に迫るシリーズの前編である。
冒頭、あの八咫烏との会見がある。おそらく、これが筆者にとって4回目であるはずだ。
しかも、会見時間はたった1分。現れた老紳士は、たった一言で日本古代の常識を覆してしまう。
プロローグの時点ではその言葉は伏字になっており、いやおうなしに興味をそそられる。
内容は、物部氏を中心に卑弥呼や邪馬台国との関係を解き明かしていく。
秦氏と神社、天皇や神話などの説明が過去のNPAシリーズと重なるのはお約束。
その終盤にある、籠神社の海部宮司が口にしたという一言が目を引く。
「ええ、うちは○族ですから」
これを見た時、一体どういうことなのかよくわからなかった。
だとすると秦氏と物部氏の関係はどうなるのか、天皇や蘇我氏、レビ族やイスラエル10支族は・・・??
大混乱に陥る読者にさらに追い打ちをかけるのは、最後に明かされる八咫烏の言葉だ。
「物部氏は○○○○○○○○○○!!」
全く考えたことも、見たこともない説である。いや、真実とはこういうものなのか。
小説や学説を遥かにこえた事実が日本には厳然と存在するのだ。
カラスの鳴き声には意味があるという説を聞いたことがあるが
案外、右往左往する現代人を嘲笑っているのかもしれない。