このジャンルに限らず、この著者の作品は、あまりにも現行科学から逸脱しているため、その真偽がやかましく議論されているが、本書で語られている内容は筋が通っており、逆にこれが創作であるならば、著者はノーベル文学賞を受賞できるのでは?と、思うほど、緻密で、説得力のある内容だった。何度も読み返し、寝付きが悪くなるほどの衝撃を受けた。
自分は、伊勢には毎年2〜3回は足を運び、参拝を欠かさないという伊勢信者であり、神宮に関する書物は数十冊も読破しているが、それらの書物を読みながら、疑問に思う点が多々あった。しかし、その疑問を解く鍵はこれまでに皆無だった。そういったことで、神宮とは、なんと奥の深い神域だろうと常々思っていたのだが、その「奥」を垣間見た気分だ。本書を読み、自分がこよなく愛する「神宮」なる聖域の正体が判明しただけでなく、天皇の存在意義、そして日本の、いや、世界の将来をも垣間見た思いが強い。
人生観が変わった。そう言っても過言ではない。本書を、また本書の著者を馬鹿にするのは簡単だが、そういった輩は、この本で語られている事実を駆逐するだけの理論を携えているのか。そこのところをよく考えてから批判してほしい。