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夫婦善哉 (新潮文庫)
 
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夫婦善哉 (新潮文庫) [文庫]

織田 作之助
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商品の説明

内容説明

大阪の下町の人生を生き生きと描く名短篇集商売を転々と換えつつも根強い生活力で生き抜く柳吉、蝶子夫婦を描き、新進作家の地位を定めた表題作、「放浪」「勧善懲悪」等五篇に評論「可能性の文学」収録。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

芸者上がりと所帯を持った化粧品卸問屋の息子柳吉は、勘当され、家を出る。剃刀屋、関東煮(かんとだき)屋、果物(あかもん)屋、カフェーと転々と商売を変えるがちっとも長続きしない。こんな男になぜ蝶子は惚れるのか。たくましい大阪人の、他人には窺い知れない男と女の仲を描く『夫婦善哉』ほか、人間の切ない感情を見事に謳い上げた『木の都』など6編。早世が惜しまれる織田作之助の代表短編小説集。

登録情報

  • 文庫: 243ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1974/03)
  • ISBN-10: 4101037019
  • ISBN-13: 978-4101037011
  • 発売日: 1974/03
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 大阪人の生活感覚をユーモラスに描く, 2000/11/20
レビュー対象商品: 夫婦善哉 (新潮文庫) (文庫)
 大阪は道修町の化粧品問屋の跡取り息子「維康柳吉」は三十一歳の妻子持ち。お人よしのボンボンだが、金さえあれば飲んでまわる放蕩息子だった。 一方、曾根崎新地の芸者「蝶子」は小学校を出ると、あちこち女中奉公に出て、十七歳の時、自分で希望して芸者になった。陽気で声自慢、座持ちがうまかったので、たちまち売れっ子になった。その蝶子が柳吉にぞっこん惚れた。惚れた身には柳吉のどもるしやべり方にも誠実さを感じた。勘当になった柳吉を 蝶子はヤトナ(芸も見せる出張仲居)までして、二人の生活をささえたが、柳吉は安カフェーへ出かけて、女給を口説いたりする始末だった。  作者が「大阪の市井という魂の故郷を再発見しよう」と意気ごんで書いたこの作品は、大阪下町の男女を通して、大阪人の生活感覚をユーモラスに描いているが、単なる風俗小税ではない。 暗い時代背景の中で、しっかり者の蝶子とだらしない柳吉のコントラストがかもす雰囲気が秀逸。 織田作之助は五人姉弟で、姉が三人、妹が一人いた。この「夫婦善哉」のモデルは、次姉と、その夫だと言われている。長姉の竹中たつは、作之助が世に出るまで、夫婦仲が険悪になるほど物質的援助を惜しまなかった。 「夫婦善哉」」は昭和三十年東宝で映画化されている。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 織田作ファンには★★★★★でしょう。, 2007/11/21
レビュー対象商品: 夫婦善哉 完全版 (単行本)
本書の前半は『夫婦善哉』正編・続編の活字版。後半が続編の肉筆原稿の複写です(一冊の半分以上を占めている)。私は熱烈な織田作ファンとまではいかないので、ちょっとソンをした気がしました。新発見の続編だけでは一冊にとても足りないので、出版形態としてはありなのでしょうが、せめて手に取る前にこのことを知っておきたかったです。内容は文句なしに面白く、豊田四郎監督の「続・夫婦善哉」と比べてみるのも興味深いです。織田作ファンにとっては間違いなく五つ星。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 蝶子の物語, 2007/4/23
夫婦善哉という小説は蝶子の物語である。蝶子のモデルは織田作之助の姉であるといわれている。

どうも映画の森繁久弥の柳吉が強烈な印象があるため夫婦善哉といえば柳吉と思うが、実に切なくけなげな蝶子こそがこの小説の主人公である。

放蕩の限りをつくして実家の小間物屋を勘当されて、挙句は家督を妹の婿養子に継がれていく柳吉を何とか支えて人並みにさせようとする蝶子。

人間の切ないまでに儚い希望を大阪の下町を舞台に描く。そして物語の端々に出てくる文楽、落語などのエッセンスと大阪の名物たち。「トラは死して皮を残す。直木は死して名を残し、オダサク死してカレーライスを残す」とはよく言ったもので、夫婦善哉にも出てくる、自由軒のカレーライスは今でも大阪名物として食べつづけられている。
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