この本には主人公とその夫の会話部分が多くあるのですが、
私はこの二人の口調が気になりました。
例えば「きな臭い雰囲気になりつつあるようだが?」とか。
「だが」ってなかなか口に出しては言わないと思うんだが。
この夫婦は始終こんな感じです。
ひょうひょうとした感じやドライな感じを出したかったのかもしれませんが
私は最後までなじめなかったので星をひとつ減らしました。
この「ひょうひょう感」が魅力的にうつるかどうかで、
この作品の好き嫌いは分かれると思います。
それ以外は好きでした。
それまで他人だった2人が「じゃあ今日から夫婦です」ということになった時の
気恥ずかしさや戸惑い、嬉しさがよく伝わってきました。
夫婦という関係は盤石なもののように思えるけれども、
相手が死んでしまったり、別れてしまう可能性もいつも秘めていて
幸せの中にいてもその事をふと不安に思う気持ちが繊細に描かれているところが
良かったです。