楽しく読めるエッセイ本(マンガ)の一つだと思います。
タイトルを見たとき、育児だけでも大変なのに、そこへ夫婦でうつ病になるとは、
どのような生活をしていたのだろうかと思い、この本を手に取りました。
内容は、妻(筆者)が結婚後にうつ病を発症し、妊娠中の薬治療を否定される場合が
多い中、リスクを回避しながら、無事に妊娠・出産に成功します。
ところが、妊娠中に夫が妻(筆者)以上のうつ病を発症してしまい、激しい躁鬱を繰り返し
ながら、転職を繰り返してゆきます。
妻(筆者)は自身の病気と戦いながら、より症状の重い夫を看病しながら、育児も行ってゆく
のですが、それらのエピソードをコミカルに描いているので、全体的に重苦しさは全くなく、
こんな症状なこともあるのか、こんな喜びもあるのかと、いろいろ楽しく読むことができました。
本書はあくまでもコミックなので、アカデミックな表現は最小限に止まっています。
故に本書だけでうつ病を知ろうとするのは、無理があります。
ただ、うつ病の入門書のさらなる入り口的なものなので、うつ病を知るための最初の
一冊としては、最適ではないでしょうか。
想像通り、うつ病も育児も大変なのですが、子供を育ててゆくことが、それとは異なる次元の
幸せを夫婦にもたらせてくれるのであるということを、本書は気づかせてくれると思います。
本書夫婦のお子さんのエピソードは、子供の純粋さを感じさせてくれる本当にかわいい
もので、同じような境遇の方がいらっしゃれば、とてもよい励みになると思います。
結婚前の女性で、うつ病に悩んでいらっしゃる方などには、特にお勧めと言えます。
(子育ての大変さを知ってもらうために、旦那さんに読んでもらうのもいいと思います。)
末永く読まれる本になってもらえることを願っております。