ガリレオが天体望遠鏡を初めてのぞいたのが1609年のことだそうだから、400年ほどたったことになる。その後、人類は徐々に太陽系の姿を明らかにしているが、特にここ十数年の惑星探査の実績は目を見張るものがある。本書は、そうした太陽系探査の最新の成果までをまとめたもので、記述は中心から外縁へ、すなわち太陽から始まって冥王星及びカイパーベルトまで及ぶ。
例えば火星の章では、フォン・ブラウンによる「火星計画」の紹介をへて、パーシバル・ローウェルによる運河の話、そしてカール・セーガンらが主導したヴァイキング計画など、縦横に話題をふった上で、二機の探査装置ローバーに及ぶ。また、土星の章では太陽系探査史における金字塔「ホイヘンス」によるタイタン探査を紹介する。
どれもこれもわくわくする内容で、訳も的確。十分に楽しめる一冊である。