前作「時の眼」は歴史、というかイギリスから見た
モンゴルや古代の帝国に重点が置かれていて、
ハードSFというよりは歴史系SFの感が強かった。
そのため、バクスターならではの「巨大趣味」「巨大仕掛け」があまりなく、
正直、個人的には物足りないものであった。
これに対し本書は、完全なる工業系ハードSFである。
あらすじはここでは省くが、もうバクスター節全開である。
(クラークとの共著となっているので、やや遠慮が見て取れるけれども)
“ジーリーズシリーズ”が好きな人に、特にお薦めする。
前作「時の眼」を読んでいなくても十分楽しめる。
シリーズ三作目の翻訳を切に望む。
キーワード
太陽嵐、ファーストボーン、東方の三賢人、ロンドン、
ナノテク+AI+バイオ、AIへの人格付与、惑星砲、観察者、
スリングショット(月面カタパルト、ぱちんこ)
シヴォーン、パド、螺旋、中国の野心、皆既月食・日食
AI爆弾、辺境の惑星における“三賢人”の会話、
「クラークの後継者はバクスターに決定」