圧政者にも大儀や信念があり、抵抗者にも矛盾や打算がある。そんな中で繰り広げられる複雑な人間模様に、一人一人のバックボーンも相まって「大人の世界」を感じさせるもので、
その人間たち以上に、ロボット・メカの戦闘以上にこのアニメは
「政治」が主役だったちゅうことかいね。
ビックリしたのは「政治」の流れが新たになっていく度に
ゲリラ側も防衛政府側も戦闘を中止したり作戦を変更せざるを得なくなるってこと。
戦闘で片がつかないこと続出だ!普通、主人公ロボットが相手のメカ軍隊を倒して
次の展開になるのがこれまでのアニメだったが・・・
そうこれまでは、まず戦闘の流れで政治が決まるところだった、だがコレはその逆なのだ。
両者の戦闘が「政治」に(「時代」と置き換えてもイイんだけど)、
容赦なく飲み込まれていく。
その最たるものが衝撃の最終回。既存のロボットアニメの常識を覆す、あの結末だ。
時代の流れに追い越され、それでも尚も時代に抗って戦いつづける主人公たちの痛々しい姿。そして、大いなる挫折と新たなる挑戦。
ダグラムの結末も、戦闘の結果で「あの姿」になったワケでなく「政治」「時代」に
飲み込まれた結果、少年達が大人になるために必要だった「禊」だったのだ。
そんなロボットアニメあったかいな?!
ゲリラ側の独立運動のシンボル的存在でありながら、極力ヒロイック性を排除したデザインのコンバットアーマー・ダグラム。しかも、石田三成的キャラのラコックの野望こそが
物語の主軸だった後半。本当に政治ありきのドラマだったなあ。ギクシャクした展開だったもののコレはコレで完成度は高い作品だったよなあ!個人的にはオレは、より人間ドラマが目立ってるほうがやはりイイが。
しかし美形キャラが少なく、主要キャラの平均年齢が高く女性が少ないというだけで
今の視聴者の許容範囲外だろうかなあ。「男の世界」の具現化とはいえ、ハッキリ言ってオヤジとジジィとムサい兄ぃばっか! 女性キャラも登場するが、メインストーリーとの関わりの薄く出番も少ない頬骨の目立つデイジーとか、浅黒い肌とワイルドな言動が魅力と言えば魅力(?)のキャナリーとか、とにかく所謂アニメらしいヒロインは全く登場しない。ちょいエロのリタもデスタンのような裏切り者好きになってすぐに死んでしまうし。