高校以来の「親友」に「おまえを友達だと思った事はただの一度も無い」と言われたら――。
自堕落な生活を送るも、突然の過激な叱咤激励により、一度挫折した夢に向かい合う壮平。
10年も壮平への想いを秘めながら、見守り支えようとするチカ。
2人をきちんと理解しているオネエキャラの直樹。
チカと壮平の恋愛に絡めながら、夢へ歩みを進めようとする彼らが清々しく描かれている。
彼らの25歳という年齢は、自分達が若くない事を自覚していて、けれど青臭さも捨てきれないでいる、絶妙な設定だと思う。
BLとしてはHシーン少なめだが、そこはユギさんの作品。ストーリーで心をガッツリ掴んでしまう作品。
複数の単行本に散らばっていた直樹メインの物語もまとめてあり、文庫版の描きおろしは、後日談が20Pに渡り描かれている。
ユギさんの紡ぐ物語は自然で、時に面白くて、とても切なくなる。読後はいつも、ちょっぴりの元気を貰える気がする。