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太陽のあくび (メディアワークス文庫)
 
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太陽のあくび (メディアワークス文庫) [文庫]

有間 カオル
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

(第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞 受賞)

愛媛の小さな村で開発された新種の夏ミカン。その素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、村の子供たち、テレビの通販番組のバイヤーらが悪戦苦闘する。
苦しくなるほど眩しく、そしてエネルギーに満ちた彼らの物語。

内容(「BOOK」データベースより)

頼子が残りの房を口に放り込む。この果実の味を、彼女の顔が語っている。頼子は食べているときが一番かわいい。「まだあるけん。食べる?」愛媛の小さな村で開発された新種の夏ミカンが通販番組で販売されることになり、少年部リーダー風間陽介は父と一緒に東京へ赴くが、生放送は失敗。在庫を抱えることに。東京のテレビ局と、愛媛の小さな村で夏ミカンを中心に繰り広げられる、彼らの物語。第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。

登録情報

  • 文庫: 370ページ
  • 出版社: アスキー・メディアワークス (2009/12/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4048682709
  • ISBN-13: 978-4048682701
  • 発売日: 2009/12/16
  • 商品の寸法: 15 x 2.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 151,782位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 高校生たちが祖父の遺志を継いで新品種の夏みかんを開発する。これを全国に広めるため、通販番組を活用するのだけれど、生産者の想いとバイヤーの想いが上手くかみ合わず、番組は大失敗に終わる。
 収穫時期を目前に控える、売り先の当てもない夏みかん。全く売上が立てられず、社内で立場をなくしていくバイヤー。どん底から一発逆転を目指すまでのあれこれを、周囲の人々との人間関係を交えながら展開していく作品だと思う。

 後半は夏みかんの瑞々しさ美味しさが紙面から伝わってくる様で、気分がとてもすっきりするのだけれど、その分、前半が重く感じる。
 とにかく失敗から始まるから重々しいのは当然なのだけれど、生産者である風間陽一郎がなぜ沈黙したのか、バイヤーの柿崎照美はいくらなんでも素人の生産者と意思疎通をしなさ過ぎではないか、という疑問があり、かつ、どれだけ夏みかんに思い入れがあるのかを読者が共有する部分がないので、夏みかんを売り込もうとする風間陽介の行動が上滑りしているように感じてしまった。
 また、生産者側とバイヤー側の両方で物語が展開していくから、紙幅に対してエピソードが盛り込まれ過ぎのようにも感じた。特に後半は、バイヤー側での意識の転換がメインになっていくので、生産者側の高校生たちをフォローしきれず、途中までは結構重要な役どころに思えた少年が、最後には何となくフェードアウトしてしまった様な感も否めない。

 ただ、この様に感じたのは、ボクに農業に関する本格的な経験がなく、どちらかというとバイヤー側に共感しやすいためなのかも知れない。でも、最初のチグハグ感を乗り越えれば、最後には爽やかな気分になれる物語だと思います。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hq_lasa
形式:文庫
ちょっと目立つ(すこしマヌケな)装丁に惹かれて買ってみました。
新人の作家さんですが、内容は期待以上にいい作品でした。

実家の(地域の?)新種の夏みかんをがんばって売ろうという高校生達と、テレビ通販のバイヤーの2つの視点で物語りが構成されている作品です。
やっと出荷できるまでにこぎつけた、新種の夏みかん、しかも東京の通販会社から声がかかり、期待に胸をふくらませる主人公、一方で厳しいノルマを突きつけられるバイヤーの秘策として期待を背負う夏みかん・・・しかし、本番では全く売れず。
と一気に盛り上がり、その後気組みを外された形で、愛媛と東京で、それぞれのどらまが静かに進んでいきます。
しかし、徐々に人間関係が噛み合いはじめ、リベンジへ・・・。

後半は圧巻の盛り上がりで、一気に読めてしまいます。
やや強引ながら、後半一気に話を大団円に。そしてほんわかと、すがすがしい、畠中恵の作品の読後感に似ています。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
愛媛と東京、ミカン農家とTV通販。
序盤の通販オンエアの「失敗」から終盤の「リベンジ」まで、二つの舞台は距離をとりながらそれぞれに展開していきますが、終盤一気に距離を縮める怒涛の展開。
読み進めるほどスピード感が加速していくだけに、読後感のすっきりさわやかな感じがまさに柑橘系でした。

そして登場人物がみな愛らしく、ほほえましい。

通販の顧客は毎年夏を心待ちにするそんな心持ちも含めて買う、そんな件がありますが、この小説自体がそんな季節の「生鮮もの」そのものの感じ。

夏が待ち遠しくなります。
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