72年の放映開始以来、700回を超える長寿刑事ドラマとなった「太陽にほえろ!」の初代新米刑事「マカロニ」(萩原健一)刑事編。当時、テレビドラマ初主演の石原裕次郎とショーケンという2大スターの競演が話題となったこの作品、ドラマは「マカロニ」刑事が刑事赴任後、数々の難事件を経て一人前の刑事に成長していくという視点で進行、当時の青春学園物にも似たテイストが漂っているように感じられる。ドラマの中でショーケンはもちろん、ゴリさん役の竜雷太も若く、山さん役の露口茂に至っては、ショートヘアで、アウトローでエネルギッシュ。後期の太陽ファンの山さん像とは異なる「熱い」山さんを演じられている。また初期ということもあってラストの大円団のボスのカットやボスのテーブルを囲んでの捜査会議(?)の刑事の配置や番組途中の聞き込みシーンなどお約束の場面もなく、また後期は(体調や他番組とのスケジュールの関係もあったであろうが)係長の椅子に座りっぱなしであったボスもこのころは積極的に捜査現場に赴く光景も注目される。またレギュラー刑事の紹介に混じって刑事たちの溜まり場であるめしや「宗吉」(シンコ役の関根恵子の父親で元刑事)の親父、ハナ肇がレギュラーキャストでクレジットされる(途中でなくなるが・・・)など、番組初期の試行錯誤も見ていて楽しい。とはいえ、10数年続いた太陽の原点であることは間違いなく、映像から70年代の新宿周辺のにおいも感じることができるこの作品、すべての刑事ドラマファンに見ていただきたいと思う。