前作「夢路」は
CD-DA盤と
SACD盤だったが、
今回はCD-DAでもSACDでも聴けるハイブリッド盤。
SACDにこだわる理由はいろいろあるのだろうが、
私個人的には、彼女の声がアコースティック、アンプラグドの楽器の音色に
見事に調和する、豊満で温かみがあるものだからだろうと推測している。
多くのアーティストが、いわば、伴奏に反発する声色をだすことで
歌詞やメロディを浮き立たせ、印象づける手法を用いているが、
Suaraは歌声と伴奏が対立することなく、美しく溶け込み混じり合う。
柔和・調和され、音楽本来の心地よいリラクゼーション効果を放つ。
「BLUE」「太陽と月」「蕾」「memory」をはじめとして
アレンジも彼女の声質を良く理解した、アコースティックでやさしい音色が印象的。
Suara自身の実力もさることながら、
彼女の声という“楽器”を十二分に理解したアーティスト集団の、
すばらしい結晶といえる。
SACDレイヤーは勿論、
CDレイヤーもSACDを想定した録音のため非常に音が良い。
邦楽というよりはイージーリスニングに近い作品だ。