子供の頃TV放映していたのを何となく見た時は、大人の映画・怖い(というか薄ら寒い)映画だなという印象があり、それ故に、その後フランス映画全般に対して何だか暗い映画、という様なイメージを持っていました。
しかし、それは違いましたね。暗いのでなく、深い、だったのです。
劇中に出てくるイタリアの街並、建築物も含めて美術品の数々、ナポリの市場、それから主演のドロンやモーリス・ロネやマリー・ラフォレたち俳優・女優さんの面々、、ハリウッド映画ではなかなか見られない様な深みや余韻、翳りなどを見る事ができます。
テーマ曲は、いつも中学校の昼休みや放課後の校内放送タイムに繰り返しかけられていました。懐かしい。
いやぁ、音楽も映像も本当に一級品だな、と思わせますね。
好きなシーン(特にパーツ的なクローズアップ映像が素晴らしい)はマリー・ラフォレがヨットでフィリップと喧嘩してスネた顔の表情。ドロンがフィリップを殺し、フィリップの家にしゃあしゃあと帰ってきてマルジェに見つかった時の表情。フィリップが心変わりしてしまったと諦めたマルジェに言い寄るドロンの妖しい目。マルジェの困惑しながらもリプリーに惹かれていく表情の移り変わり。ナポリの市場でのシーン、マグロ?の頭やエイの腹のアップなども、とても生々しくて映画全体のイメージを象徴していたなぁ。
ドロンもさることながら、マリー・ラフォレのキュートで自立心や強い意志を見せるフランス女性らしさも魅力でしたね。
繰り返し何度も見たいと思う映画です。