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前半は、漂流実験を行う理由となった漁師の生活の厳しさについて。
特に遠洋漁業。航海の費用が大きい、漁獲の値が一定でない、海産資源が減っている、そのため出来る限り遠くまで出かけ、出来る限りたくさんの魚をつんで帰る。荷が重ければ海が荒れたときに船が耐えられる範囲が狭くなる。そして沈没、遭難、海員の死亡。
このプロセスは「パーフェクトストーム」の漁船のメンバーが無理をしたくだりと同じだ。
洋の東西を問わず、漁民は搾取されているのか、と愕然とする。
後半。実際の漂流実験について。
海水1:真水3で海水を希釈した水分を摂取しても害がないことを証明するため、とのこと。
「汗をかくと水分とミネラルが失われるから、水分と同時に塩分も取得しなくてはならない」ことはマリンスポーツ業界でもいまや常識になっているが、この実験の当時はまだ「標準」でなかったのだろう。
著者の実験が元となって、この「常識」が確立したのか。
本の初出は1987年、実験は1975年。
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