「第二段作戦」それが戦略として想定済みのものではなく、泥縄式であったことを一歩も二歩も踏み込んで徹底検証する一書である。
まずは、ミッドウェー海戦における六つの敗因「驕慢と油断」「保全の欠如」「一直制の戦備」「防御の欠如」「兵力の多様性と分散」「簡明の原則の欠如」これらの初歩ミスによって逆転抗戦の期待薄き第二段作戦の真っ只中に突入していくのである。
本書の他書を越える特徴は地図(当時の作戦秘図)をふんだんに用い、可能な限り写真と概念図を使い、戦線の実態を浮き彫りにしようとする編集の配慮が伺える。
「運命の悪戯」などではすまされない作戦の失敗、日本海軍の宿病と言うより過誤と驕り・迷走に迫る。
「空母はこう沈む」のもとに、日本空母「加賀」の場合の図式も真に迫るものがある。