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太平洋戦争 (下) (中公新書 (90))
 
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太平洋戦争 (下) (中公新書 (90)) [新書]

児島 襄
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 966 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • 新書: 344ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1966/01)
  • ISBN-10: 4121000900
  • ISBN-13: 978-4121000903
  • 発売日: 1966/01
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
海軍のミッドウェーおける、陸軍のガダルカナルの敗北をきっかけに、米軍の攻勢の機は熟した。ミッドウェーで失った空母四隻に続き、ハワイ攻撃に参加した残りの空母二隻も沈み、海軍は「攻め」の決め手である機動部隊を完全に喪失した。太平洋の守りのために中国戦線に展開する最精鋭関東軍などの陸軍兵力が次々に南方に引き抜かれた。日本軍は、東は広大な大陸の原野で中国軍と、西は東南アジアやオセアニアの諸島で米英軍と対峙する二正面作戦を強いられることになった。あとは敗北につぐ敗北だけである。「インパール」に象徴される無謀な作戦立案、神風特攻隊、バンザイ突撃、本土決戦の準備のための銃後の竹ヤリ訓練、「欲しがりません、勝つまでは」と国民に強いられる耐乏生活。連合軍は次々に太平洋の要所を攻略し、B29による無差別戦略爆撃を開始した。沖縄地上戦、広島、長崎への原爆投下、ソ連参戦を経て、ついにポツダム宣言を受諾、玉音放送をもって日本は敗北した。
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By 伍長
後半は、地獄の戦場であるニューギニア戦線やインパール作戦、絶対国防圏をめぐる戦いであるマリアナ沖海戦、そして最後の反抗であるレイテ沖海戦を経て沖縄決戦までひと通り書かれている。
負け戦に次ぐ負け戦、戦場の悲惨さや指揮官の無能さ無責任さは読むに耐えない。
そもそも山本長官は国力を考え、短期決戦を目標に開戦した。半年後のミッドウェー海戦で勝利して講和に持ち込む手筈だった。しかし結果は惨敗。計画は狂った。戦争を止めるきっかけを失ってしまった。
だが、日米の生産力差を考えれば、一度でも負ければ再起は難しい。すなわち一度の戦闘の敗北が戦争全体の敗北につながるということだ。このことは事前に分かっていたはず。でも勝つことだけを考えていて、負けたときのストーリー展開は考えてなっかた。無責任な話だ。ここからは行き当たりばったりの戦略無き戦闘がニューギニア、ビルマと続き、当然負け続ける。
そして絶対国防圏とされるサイパンが陥落して、B29の爆撃圏内に日本本土が入ったことにより敗北が確定しても、より有利な条件で講和するために次ぎ勝ったら止めようとズルズルと負けを重ねていく。
挙句の果てには神風特別攻撃隊、大和の水上特攻、決死を通り越して必死の作戦しか無くなった末期状態になってもまだ本土決戦を叫ぶ始末。
結局はソ連の対日参戦と原爆2発で無条件降伏。本土決戦が行われなかったことにより日本は戦争には敗れはしたが、民族が滅亡することは無かった。
悲しいことだがこれが唯一の救いだ。
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上巻の書評にも書いたが、客観的な書き方が安心感を生み、悲惨な歴史を最後まで読ませてしまう。太平洋戦争の全貌をとらえる入門編の本として、価値が高い。歴史の批判にも答えられる本である。中央公論新社は是非とも長く出版を続けてほしい。もっとたくさんの人にも読んでもらいたいので新装版を出したらいかがか。
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