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太平洋戦争と英文学者
 
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太平洋戦争と英文学者 [単行本]

宮崎 芳三
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社からの内容紹介

英文学者たちは太平洋戦争にいかに対したか。福原麟太郎、大和資雄、中野好夫、壽岳文章らの残した文章を手がかりに学問と思想の立脚点を問う。

内容(「BOOK」データベースより)

英語教師や英文学者にとって、戦争は災難であると同時に、その人の生活と思想のかんじんの部分を見すえることのできる絶好のチャンスであった。福原麟太郎、大和資雄、中野好夫、寿岳文章などの英文学者たちが残した文章を手がかりに、学問と思想の立脚点を問う。

登録情報

  • 単行本: 196ページ
  • 出版社: 研究社出版 (1999/02)
  • ISBN-10: 4327376760
  • ISBN-13: 978-4327376765
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 883,084位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By zigeunerweisen VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
タイトルは魅力的だ。しかし、大上段に振りかざしたタイトルの割には、深い思索は感じられず、執筆動機を納得させる新発見が披露されているわけでもない。福原麟太郎、斉藤勇などお馴染みの英文学者が登場し、彼らを素材に時代を語っているのだが、この特異な時代の風景や、英文学者の生き様、研究姿勢がvividに伝えられているわけでもない。しかも、ベテランの文学研究者でありながら、その文章に妙に通俗的なクセのようなものがあり、完読する意欲を大いにそがれる。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書の表題は魅力的である。英(米)文学者は太平洋戦争にどう対処したのだろうか。至るところ国粋的な言論が横行し、それになびかない者にはたちどころに「非国民」の烙印が押される時代であった。苦しかったのは英文学者だけではない。しかし英文学を学び、それを講じる者にとっての苦痛はその上を行くものであった。彼らにとって英文学は生活の糧であるだけでなく、生涯にわたっての精神の糧であるべきはずだったからである。国際的感覚の視点からすれば彼らは当時の知識層の中でも上層を占めていたはずである。著者はそのような英文学者として、福原麟太郎、大和資雄、中野好夫、壽岳文章、斉藤勇、喜安しん太郎をあげて論ずる。
本書で著者が主たる素材とするのは雑誌『英語青年』と日本英文学会の『英文学研究』で、あとは後年の編纂になる書籍であるから著者の目配りは十分とは思えない。しかも、こぼれ話や附録を除けば本論ほぼ150頁のうちの50頁ほどを「皇国の名を負える」と自称する大和資雄とその主著(と思われる)『英文学の話』にあてているのは解せない。大和が世渡りは巧みであっても思想的な葛藤とは無縁と判定されるからには時代を代表する学者として相応しいとはいえない。その反面、他の学者たちの映像はおぼろげである。
たしかに終り近くの3頁ほどで著者は「当時の大多数の英語教師、英文学者の態度を代表している」と考える人物について論じている。著者はその匿名のまま残された学者の著作の「あとがき」を読んで「戦争はこの好学の人にとってつらい災難であったとしか言いようがない」と結論する。附録とされる末尾の「書誌家の立場から」は期せずして戦後も久しい現在の英文学者たちの状況を興味深く伝えている。そこに見るかぎりでは、彼らは依然として狭い世間に生きる「好学の人」にとどまっている。
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