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太平洋戦争と新聞 (講談社学術文庫)
 
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太平洋戦争と新聞 (講談社学術文庫) [文庫]

前坂 俊之
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

新聞はなぜ戦争への道を阻止できなかったか満州事変から日中戦争、太平洋戦争へと突き進む政府・軍部に対し、新聞はいかに報道し、どんな論陣を張ったのか。批判から迎合的煽動的論調への道筋を検証する。

内容(「BOOK」データベースより)

満蒙の特殊権益をめぐる中国との対立から戦争の泥沼へとのめり込んでゆく日本。満州事変、日中戦争、太平洋戦争と続く動乱の時期、新聞は政府・軍部に対しどんな論陣を張り、いかに報道したのか。新聞紙法を始めとする法令、厳しい検閲に自由を奪われるとともに、戦争遂行へと自らの主張を転換する新聞。批判から迎合的煽動的論調への道筋を検証する。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/5/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061598171
  • ISBN-13: 978-4061598171
  • 発売日: 2007/5/11
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:文庫
 満州事変から日中戦争、太平洋戦争へと突き進んでいく日本の中にあって、いかに新聞がその良心や独立を失い、検閲や法令によって政府を支持するだけの論調に変わっていったか、その経緯を追い、論証した一冊。

 近代社会にあって、第四の権力といわれるマス・メディアのあり方を考える上で極めて示唆的な事例である。今日の我々にとっても、他人事ではない。多くのメディアはスポンサーの意向で報道に制限を受けているし、○○新聞は政府の御用記事ばかり、□□新聞はとにかく政府の揚げ足ばかり・・・というようにメディアにはバイアスはつきものである。

 我々個人がいかにしてメディアと付き合うか。いかにして情報を得て取捨選択していくか。情報のあふれる今日だからこそ考えねばならない課題である。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:文庫
 フィリップ・ナイトリー「戦争報道の内幕」の大東亜戦争日本版。新聞報道が国家統制の中、どう歪んでいくかを示す。満蒙権益拡大を目指す昭和初年から、戦争終結まで。
 冒頭ですでに抑圧されて消極的抵抗しかできない新聞が描かれる。抑圧される過程はもはや過程としての意味しかない。この意味で抑圧の過程を検証するかという当初の期待からは外れる。当時の言論界における威圧的な言語表現の例が豊富な点で参考になる。副読本としては良いかも。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私たちはもっと近現代史を学習しなければならない。近現代とは日本の場合、満州事変に突入していく頃以降の時代である。学校で近現代史を教えないため、戦争を知らない国民が圧倒的多数者となりつつある。
この本は近現代史を新聞というメディアの側から教えてくれる貴重な資料となっている。社説を何よりも大切な主張とする新聞社にしては、実体は自社の存続に一番のウェイトを置いているためになんともだらしない。軍部を批判する主張は次々と後退していく。   新聞社の要職にある人は、いつも手にソロバンを持っている。全国の発行部数の推移や収支の計算に余念がない。なにしろ戦争ほど新聞発行に影響力の強いものはないからだ。新聞は自国民にとっての最大のニュースである。それがたとえ軍部による謀略によって作り上げられたものであっても無条件で即追認する結果となっていった。軍国主義、愛国心、排外的ナショナリズムをあおれば収入が上がり、社員の生活がうるおった。
このような状況の中で、あくまでもジャーナリストとしての信念を貫いた人もいた。本著の中では次のような事例が紹介されている。
菊竹六鼓『福岡日日新聞』は五・一五事件で軍部と正面から対決した、大新聞の商業主義優先を「新聞の魂を売った」としてきびしく批判した。菊竹は朝日と毎日が商業主義にはしり、「新聞は商品である」と唱えたことを皮肉っている。徹底した軍部批判をした。死を賭してでも、言論を守るという気概を秘めていた。
桐生悠々は信濃毎日の社説で「東京大空襲を嗤う」を書き退社に追い込まれる。その後『他山の石』を個人で創刊して最期まで戦った。
しかしあくまでも少数派である。新聞社は時代の趨勢に流されていく。現代にあっても、核兵器の廃絶や戦争非協力などの主張はもうすでに忘れられているのではないか。著者の主張が書かれていない気がする。
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