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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
先ずはGHQによる焚書の復刻を祝いたい,
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レビュー対象商品: 太平洋侵略史〈1〉 (単行本)
先ずは関係者の努力によってGHQに焚書とされた本書(全6冊)が復刻されたことを祝いたい。著者の仲小路彰氏は「世界興廃大戦史」全121巻という壮大な著述計画を立てて、昭和13年から18年までにその内の43巻を出版した。「太平洋侵略史」全6冊はその一部であり、戦時下の昭和17年から18年に発刊されている。「太平洋侵略史」全6冊は、幕末史であり、ペリー来国による開国に至るまでの経緯が語られるようだ。本巻(第1冊)は17世紀から18世紀にかけての太平洋方面への西欧侵略に始まり、幕末期の北方問題への先駆者たちの動きを伝える。文章は簡潔、事実に語らせるという立場で小気味よく、戦時下に書かれたことを感じさせない。西欧(侵略)史と合わせて幕末史を語る記述が新鮮である。アメリカ独立戦争期に行われたジェームス・クックの第3回航海に日本侵略の意図があったことは初耳であった。そして佐藤信淵の壮大な思想について(初めて知ったが)かなりの頁を割いている。 尚、本書は復刻版であり、「当用漢字」と「現代かなづかい」で国語教育を受けた身には読むのが少し辛い。しかし、文章は前述の如く簡潔であり、恐らく戦前、義務教育を受けた人たちは読むのに苦労がなかったのではないか。著者は広く国民への啓蒙書として書いたのであろう。本書をGHQが焚書にした特段の理由はわからないが、とにかく戦前・戦中期の日本人の精神を断絶することが目的であったのだろう。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
真理の追究に身を捧げた著者が、いま改めて混迷に興国に導く光と歴史参画への勇気を与えるかも知れない。,
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レビュー対象商品: 太平洋侵略史〈1〉 (単行本)
すべてを識らなければ歴史に参画できないと考え、若い頃学生運動に容易に入り込めなかった。しかし、音楽大学生として、主にバッハ以降の作曲家と向き合う日々に埋没しながらも、昭和45年の三島由紀夫の自決が脳裏から離れなかった。いまの時代と国に生きている自分が、この国の意思と意志から授かった恩恵により、混迷を隠れ蓑に生き続け得たことを率直に恥じる。 この仲小路彰の著作復刻版とは、大川周明を読んで後ふとしたことから出会ったが、著者が、何をもって論点・視座の根拠としているかは、出典・参考文献等が明らかでないだけに、学者諸氏から批判しやすいと思われる。しかし、読み手からすると視点と資料性が、これまでの多くの、特に大東亜戦争敗戦後の関連書物の厚顔無恥な論述・論法を遙かに凌駕しており、読者が巷の評論家でいることでは済まされない緊張感を与える。それはあたかも、世界地図を逆さまにして斯くも愛おしい地球を俯瞰する眺望にも例えられよう。また、第六巻には、西尾幹二氏の三万字を超える解説が有る。昭和10年生まれの氏は、戦後、歴史・道徳・教育と真正面から向き合い、多くの唯物化・左傾化した自称文化的知識人、及び自虐史観的傾向の甚だしい報道機関であるNHK、朝日・毎日新聞等と論戦を張ってきた。私は、氏の著書をさほど読んでははいないが、この仲小路彰を、いま正に混迷と亡国の淵に在る日本と日本国民に、興国に導く光と歴史参画への勇気を与える指標として、また、75歳にして朽ちず、さらに真理を追究し続けるための対話者として正面に据えたことに対して感謝の誠を捧げるとともに、敬愛の拍手を送りたい。
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