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第6回大藪晴彦賞受賞。
2004年度版 このミス 13位
伝説の船長柚木の最後の航海は老朽船「パシフィックローズ」。
しかし、この老朽船がテロリストにより占拠され、柚木らはロシアへ向かうように指示される。ロシアで待ち受けるのは旧ソ連時代の驚異の生物細菌兵器。有効な解毒剤がないため、驚異の兵器として封印されていたこの兵器を巡り、日・米・露、それぞれの思惑が交錯する。
テロを阻止せんとする柚木。柚木を懸命に捜索する娘の夏海、そして、兵器を開発し米国へ亡命した科学者ザカリアンなど、キャラクターのたてかたもうまくできている。
たしかにディテールの甘さがあるし、たとえば、用意周到なテロリストが、後半急に弱くなる!!など、作者のご都合ですすむ展開等、欠点もある。
しかしこれらの欠点を差し引いても、十分に優れた海洋冒険小説であり、一読の価値がある作品として、おすすめできる。
同じ年に「終戦のローレライ」という海洋冒険小説怪物がいなかったら、もっと注目を集めた作品だと思う。
私にとって2003年、掘り出し物の一冊となった。
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